作品概要

世界の起源》は、画家のギュスターヴ・クールベによって制作された作品。制作年は1866年から1866年で、オルセー美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《世界の起源》は、1866年フランスの画家であるギュスターヴ・クールベによって描かれた油画である。この画は、ベッドに横たわる女性の露わになった局部と腹がクローズアップで描かれており、17世紀からフランスでブームになったエロティカに分類される。

ヒファーナンという女

モデルとなった女性はジョハンナ・ヒファーナンというアイルランド出身の女性だと言われている。彼女は、アメリカ出身の画家でクールベの親友だったジェームズ・ホイッスラーと愛人関係であり、1866年には弁護士を通して家計やホイッスラーの絵画の権限を任せるまで信用されていた女性のようだ。

ホイッスラーが絵の活動により不在の時期、ヒファーナンはクールべの元へ出向いており、絵画《眠り》や《世界の起源》など彼の絵画のモデルとなっていたことから、クールベの愛人でもあったと言われている。また、このことがクールベとホイッスラーの不仲の原因になったようだ。

ホイッスラーとの縁が切れた後、彼が綴った遺書の中では彼女に対する感謝の言葉が書かれており、彼女はとても賢く魅力的な女性だったと言えるだろう。

エロティカとリアリズム

当時フランスではルネサンス政権の名残で、ヌードが描かれる場合は神秘的で美しく、滑らかで理想的な裸体を描くことが必要であった。しかし、19世紀頃、王政のフランス国家に反感を抱いていたクールベはよりリアルな裸体を描くことでフランス国家への批判的な思いを表し、また荒々しい筆使いは市民の暮らしの厳しさを表していたようだ。この運動はクールべやマネが主となって行われ、リアリズムとして世に広まった。

また《世界の起源》のようなリアルでエロティックなクールベの絵画はフランス革命が終わった後、いまでも検閲に引っかかるほどインパクトが強く、色々な画家に影響を与えるほどの作品となった。

モラルとアート

アートはアーティストの表現を表す一部であり、とても重要なものであるが、《世界の起源》は今となっても物議を醸すアートの代表作と言える。

この絵はオルセー美術館に展示されいるが、絵が到着した当時は護衛を付けるなど見物客への注意が必要になった。また2014年には、一人の女性アーティストが、《世界の起源》の下で両足を広げ自身の局部を両手で広げてみせて逮捕された。芸術作品としてのヌードに対するタブーはクールベの時代から薄れているものの、今でも第三者の目から見るととても刺激的であることは変わりない。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ギュスターヴ・クールベ
  • 作品名世界の起源
  • 英語名The Origin of the World
  • 分類絵画
  • 制作年1866年 - 1866年
  • 製作国フランス
  • 所蔵オルセー美術館 (フランス)
  • 種類油絵
  • 高さ46cm
  • 横幅55cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • 世界の起源の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。