作品概要

アウロラ》は、画家のグイド・レーニによって制作された作品。制作年は1612年から1614年で、ラヴィチーニ・ロスピリオージ宮殿に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《アウロラ》は、画家のグイド・レーニによって制作された壁画作品。1614年、ローマにあるラヴィチーニ・ロスピリオージ宮殿内、庭園にあるシピオーネ・ボルゲーゼ卿によって建てられた建物の天井に描かれた。本作品は、グイド・レーニの代表作とされる。

壁画の構成

この天井壁画は、うねる金色のドレスをまとい花冠を持ったアウロラが、ほの暗い景色を飛び、手をつなぐ時間の女性達に囲まれ馬車に乗った金髪のアポロを率い、世界を朝に導く場面が左から右へと描かれ、描画額縁で装飾されている。また、ゼファーが風を吹き、中空を馬車と松明をもつ翼の生えた裸の幼児フォスフォラスが飛び、アウロラ率いるアポロの勝利としても説明できる。象徴的なシンボルが組み込まれた本作品は、シピオーネ・ボルゲーゼ卿がアポロで、その引き立てが暗闇に光をもたらすというのも一つの解釈だ。

表現様式

本作品の様式は、古典的でシピオーネ・ボルゲーゼ卿が収集した中にあるローマ時代の石棺のポーズを模倣したものである。その他、ローマにあるコンスタンティヌスの凱旋門に浅浮彫されている馬車に乗るアポロとフォスフォラスを反映しているとも言われている。馬車行進はアンニーバレ・カラッチに制作された《バッカスとアリアドネの勝利》を描写したパラッツォ・ファルネーゼの天井壁画《神の愛》を思い起こさせる。

しかしながら、はるかに古典的で平静を保った人物達はわずかな表情を持ち、大げさな筋肉美を強調することがなく、マニエリスムを超えて控えなルネッサンスに留意しているといえる。馬車が調和して意気揚々とした様子は、穏やかに戯れる初々しい時間を表している。

制作依頼背景からの解釈

視点に折り合いをつけるとすると、カラバッジョの初期後援者の一人だったシピオーネ・ボルゲーゼ卿が依頼した別邸にも関わらず、鮮やかに色付けされた様式はむしろ、カラバッジョそしてその弟子達に描かれた暴力的でコントラストの強さを侮辱しているとも受けとれる。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家グイド・レーニ
  • 作品名アウロラ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1612年 - 1614年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ラヴィチーニ・ロスピリオージ宮殿 (イタリア)
  • 種類壁画
  • 高さ280cm
  • 横幅700cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • アウロラの感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。