作品概要

ロッテ・フランツォースの肖像画》は、画家のオスカー・ココシュカによって制作された作品。制作年は1909年から1909年で、フィリップス・コレクションに所蔵されている。

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外見とはまったく違う肖像画

芸術家人生の初期、オスカー・ココシュカは肖像画を作成するにあたって実際の外見よりもモデルの感情や性格などを表に出すことに関心を持っていた。

《ロッテ・フランツォースの肖像画》は大胆で情熱的な作品で、モデル本人にとっては納得がいくものではなかった。「肖像画を見て君はショックを受けただろう。わかるよ。人というものが私に訴えかけてくるのは首の部分だけにとどまらない。髪、手、服装、動きなどがすべて等しく大切なのだ…。私は解剖した標本の絵を描いているわけではないのだ」とココシュカはロッテ・フランツォースに宛てて手紙を書いている。

フランツォース夫人の深層心理を描いた肖像画

高名な弁護士だったフランツォース氏の妻だったロッテは、この肖像画のモデルをしたとき20代という年齢だった。片方の手は服を引き寄せ、もう片方の手は何か動かそうとしている。彼女の緊張が絵ににじみ出ていて上品さを見せようとしていた体裁をはぎ落している。

ロッテの中にある衝動の葛藤を見て取ったココシュカはそれを絵に表現したのだ。若きフランツォースはおそらく絵のような現代的なウェーブをしたボブヘアで前衛芸術家のパトロンといった風情ではなく、もっと控えめな女性だったのではないだろうか。

この絵では判然としない背景の中で彼女は座っている。透き通った青に赤、黄色が取り囲み、キャンバスの地の色がそのまま見える。うっすらとした装飾的な模様が人物から放たれ、幽霊のエクトプラズムのように周囲をぼやかす。まるで心霊写真のようだ。

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基本情報・編集情報

  • 画家オスカー・ココシュカ
  • 作品名ロッテ・フランツォースの肖像画
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1909年 - 1909年
  • 製作国オーストリア
  • 所蔵フィリップス・コレクション (アメリカ)
  • 種類油絵
  • 高さ114.9cm
  • 横幅79.3cm
  • 投稿日
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    1. kuni sato

       手の色は顔の色より明るく生き生きとしている。画面には書かれていないが寄り添った男が腰にそっと回した手を受けているかに見える。画家の女性への気持ちがここまで描かせているのではないか。