作品概要

ヴェネチアのサン・マルコ湾》は、画家のオスカー・ココシュカによって制作された作品。制作年は1948年から1948年で、サザビーズに所蔵されている。

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ヴェネツィア・ビエンナーレへの出席を控えて

1948年の夏、ココシュカは自分の作品数点がオーストリア代表として展示されることになっていた国際博覧会のヴェネツィア・ビエンナーレへの出席に先立ってヴェネチアを妻とともに訪れていた。

《ヴェネチアのサン・マルコ湾》は彼らが逗留していたホテルの部屋から見たサン・マルコ湾の全景を絵葉書にしたものだった。構図の中央にはサン・ジョルジョ・マッジョーレの大教会があり、古き時代には税関だったが今は美術館になっているプンタ・デラ・ドガーナが右にある。

いくつもの舟が運河の水の上を占めている。写実的な色づかいをしているが、同時に都市の風景の輝きを強調するために薄めで純粋な色彩を使っている。キャンバスにちりばめられた白、黄色、青、そして赤が光にあふれる壮大な景色をつくりだしている。

初期のころとはまったく変わった画風

ココシュカは若きころ、表現主義者として反骨精神あふれる制作活動を謳歌していたが、《ヴェネチアのサン・マルコ湾》では長い歴史を持つヨーロッパの風景画の世界に身を投じている。ヴェネチアの風景を荘厳に描いたカナレットや印象派・ポスト印象派のモネやシニャックなどに回帰している作品だ。

ココシュカはこの風景画を描くにあたって、明るい色彩や短く力強いブラッシュストロークを失わないままでいる。それでも予言めいていたところや不安を感じさせる風景画ではなく(初期の作品ではそうした種類の風景が目立った)、水や輝く建築物に地中海の光を縦横無尽に遊ばせていて、心から絵の制作を楽しんでいたことが伝わってくる。

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基本情報・編集情報

  • 画家オスカー・ココシュカ
  • 作品名ヴェネチアのサン・マルコ湾
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1948年 - 1948年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵サザビーズ (アメリカ)
  • 種類油絵
  • 高さ65cm
  • 横幅90cm
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