作品概要

ハンス・ティエッツとエリカ・ティエッツ=コンラット》は、画家のオスカー・ココシュカによって制作された作品。制作年は1909年から1909年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

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近くにいるのに遠く感じる2人

《ハンス・ティエッツとエリカ・ティエッツ=コンラット》は高名なウィーン美術史家を描いたオスカー・ココシュカの作品。2人の美術史家は当時の美術界を支援していた人物で、実際の外見よりもココシュカが洞察した彼らの内面が強調して描かれている。

ココシュカは友人だった2人のことを「不安に満ちた内向的な人格」であると説明している。絵の中の彼らはお互いに目を合わせていない。エリカは両腕を胸の前で組んだ姿勢を取り、夫と距離を作っている。

ハンスとエリカはそれぞれ違う方を見ているが、鑑賞者に視線を向けているのでもない。ぼうっとした様子のために、絵の中の相手や鑑賞者から隔絶されているように見える。彼らの手の大きさは誇張されていて、さらにゆがみもある。相手の手に触れようとしているのか触れたすぐ後なのかはわからないが、見ている人をはっとさせる緊張感がある。奇妙な色をしている長く筋張った指は神経質で精神的に不安定な状態であることを伝えている。

内面を重視するココシュカの肖像画

ココシュカはモデルをぼんやりとした曖昧な空間に置く絵を描くことが多かった。《ハンス・ティエッツとエリカ・ティエッツ=コンラット》の背景も茶色、黄色、オレンジ、緑を使った薄い渦の層に2人から発しているような線が引かれている。絵筆の柄の先端を使って引っかいた線である。ハンスとエリカを物理的な環境の中に置かないようにすることで、ココシュカは2人の心理状態や精神的なエネルギーに自分の関心があることを伝えている。

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基本情報・編集情報

  • 画家オスカー・ココシュカ
  • 作品名ハンス・ティエッツとエリカ・ティエッツ=コンラット
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1909年 - 1909年
  • 製作国オーストリア
  • 所蔵ニューヨーク近代美術館 (アメリカ)
  • 種類油絵
  • 高さ76cm
  • 横幅136cm
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