作品概要

風の花嫁》は、画家のオスカー・ココシュカによって制作された作品。制作年は1913年から1914年で、バーゼル美術館に所蔵されている。

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ココシュカとアルマ・マーラー

1913年の春にイタリアへの旅行からオスカー・ココシュカは恋人のアルマ・マーラーとウィーンに戻ってくると、自分のアトリエの壁を真っ黒に塗り《風の花嫁》の制作に取りかかった。濃い青の背景の上に荒っぽく太いブラッシュストロークが嵐のように吹き荒れている。風景とキャンバスの右上に月があることがかろうじてわかるが、それに恋人の2人が中央で宙に浮いている。まるで夢かココシュカの空想の中といったところだ。

男は目をしっかりと開いて眠っている女を優しく抱き寄せている。女の穏やかな表情とは対照的に、男は物思いに沈んで何か胸騒ぎを覚えているような顔をしている。

まったく性格が違った2人

気性の激しかったココシュカはウィーンのブルジョワ社会の規範に一石を投じてやろうとしていた一方で、「裕福な生活に慣れきっていつも男に囲まれていた30歳の女」だったアルマ・マーラーに恋をしていた。

2人は嫉妬と苦悶に満ちた3年を共に過ごし、最後にはアルマがココシュカを振って前の恋人の元に去って行った。ところが第二次世界大戦が近づきニューヨークのアパートに逃れてきたときも、アルマは《風の花嫁》の小さな複製と一緒に移り住んだ。「嵐や大波のまっただなかにいても信頼して彼にもたれる私をオスカーは描いてくれた。彼ならなんとかしてくれるだろうと私はすっかり頼り切っている一方で、オスカーは暴君みたいな顔で力を放って波を静めているの」 

実は、2人の人物の描き方にそれぞれの気質が違うことをココシュカは示している。男は強く、短く、素早い筆致で描いている。一方、アルマの方はクラシック様式のなめらかで長い線を使い、彼女の体はほとんどかげろうのようである。

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基本情報・編集情報

  • 画家オスカー・ココシュカ
  • 作品名風の花嫁
  • 制作年1913年-1914年
  • 製作国オーストリア
  • 所蔵バーゼル美術館 (スイス)
  • 種類油絵
  • 高さ181cm
  • 横幅220cm
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