作品概要
《ラ・グルヌイエール》は、画家のクロード・モネによって制作された作品。制作年は1896年から1896年で、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

背景となった「ラ・グルヌイエール」は、当時フランスの中流階級の人々が頻繁に訪れた水浴場である。パリ近郊セーヌ湖畔にあり、水上カフェを含むこの観光地であった。モネは「ラ・グルヌイエール」をモチーフに作品を制作することが夢であると、友人に語っている。
当時、経済的に同地を訪れることは切ない願いでしかなかったモネは、同じ願いをもつ友人であった画家のルノワールと1896年に同地に赴くことができた。夢に見ていた光景を前はモネはいくつかのスケッチを鋭い観察をものに素早く描き、後にスケッチをもとに大きな油彩でキャンバスを前に取り組んだ。この作品に取り組む以前の作品に伺うことができるように、モネは広がる波紋などの水の動き、葉、船、人々などを繰り返してテーマとして描き、それらの要素を細やかな筆使いで絵の具を重ねることによって表現している。
同作品では水面に映える桟橋やカフェ、反射して煌めく光が効果的に描き出されている。当時、モネとルノワールは隣り合って制作することが多く、両者とも光をいかに表現するかを試みており、素早くスケッチをするように筆を重ね一見未完成の作品とのイメージを与える作風を築き上げていった。彼らはまた日本の広重の版画にも影響を受けている。
2人の画家のラ・グルヌイエールでの経験は、その後に開花する印象派のスタイルの確立に繋がって行く。
写真の水紋はどこか固まったところがあるがそれとは違って、滑らかでいつまでも見れる(語彙力
2019年8月10日 5:28 pm, ID 141701869年の間違いだろ…
2020年12月17日 12:21 pm, ID 27587