作品概要

愛の庭》は、画家のジェームズ・アンソールによって制作された作品。制作年は1925?年から1925?年で、ティッセン=ボルネミッサ美術館に所蔵されている。

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ヴァトーの影響

中庭に現れた仮面舞踏会の参加者たち。彼らのいる場所は高い木々に囲まれた舞台のようである。左には演奏者たちと踊る一組のカップルがいる。右にはコンメディア・デッラルテ(16世紀から18世紀にかけてヨーロッパで流行した即興喜劇)にでてくるような黄色いピエロに似た姿をした人などの観客が立ち並んでいる。その中には『不思議の国のアリス』に登場するハートの女王の格好をした人もいる。

18世紀の精神をあますことなくよみがえらせている絵だと言えるだろう。アンソールはかなり早い時期にアントワーヌ・ヴァトーの作品に傾倒していて、その影響を受けた作品をさまざまな形にして生み出している。《愛の庭》はそうした作品群の1つで、今では版画のものしか残っていないヴァトーの《嫉妬》をベースにして作成した作品である。

《愛の庭》はもともと1888年にエッチングとドライポイントで制作された版画だった。それから何年も経った1910年からアンソールはこの絵に立ち戻り、1930年までたびたびこの主題で作品を描いた。

ヴァトーとアンソールの共通点

一見するとヴァトーのここちよい優しい画風はアンソールのおそろしくもユーモアのある絵とはだいぶ距離が離れているように思われる。しかしゴンクール兄弟や詩人のポール・ヴェルレーヌなどは、ロココの巨匠の作品にはどこか死に動かされたぼんやりとした哀愁があり、19世紀の終わりのデカダン派へとつながる流れを生み出していることを洞察していた。このことが頭にあったアンソールは愛の庭に次のような言葉をつけ加えている。「ヴェルレーヌをしのんで」

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基本情報・編集情報

  • 画家ジェームズ・アンソール
  • 作品名愛の庭
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1925?年 - 1925?年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵ティッセン=ボルネミッサ美術館 (スペイン)
  • 種類油絵
  • 高さ36.8cm
  • 横幅46cm
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