作品概要

白いひげと翼の老人》は、画家のオディロン・ルドンによって制作された作品。制作年は1895年から1895年で、オルセー美術館に所蔵されている。

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想像力の画家

オディロン・ルドンは、象徴主義の画家の中で最も重要で独創的な画家であった。彼の先見的な作品は、主に夢、幻想、想像力の世界を描き出している。

ルドンはまず、「黒(ノワール)」の作品群で有名になった。黒の表現力と暗示力を引き出す単色の作品たちである。また、しばしば初期の素描に基づいて制作されたリトグラフは、特有のテーマや文学――特にエドガー・ポー、フローベール、マラルメなどのロマン主義と象徴派の作品――に基づいても作られ、そうした文学を探求する手段となった。

その後、ルドンはだんだんとよりカラフルな色調を採用し始め、色彩豊かな花などを描いた。また、ナビ派との出会いは彼をより装飾的な美学に導き、後期作品ではフラットで抽象的なパターンや装飾的効果への関心だけでなく、ジャポニズムをも取り入れた。

孤独と無力感

この洗練された夢のようなパステル画では、翼を持つ老人が描かれている。彼は伝統的な絵画のように時の寓意を表すのではなく、むしろ悲しいことに、翼があるにも関わらず飛ぶことのできない不可解さを余儀なくされているようである。

神秘的または宗教的なインスピレーションにより、画家は神秘と謎のオーラを作り出している。画面内には、無限の時空間を満たす、調和した色彩の、おとぎ話や夢のような光が描き出されている。

翼のある老人は、繊細な魂を表現することを目的とした、画家の深い探求の中で描かれている。彼の飛ぶことのできない無力感と孤独は、当時の画家の状況を表したものなのかもしれない。

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基本情報・編集情報

  • 画家オディロン・ルドン
  • 作品名白いひげと翼の老人
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1895年 - 1895年
  • 製作国フランス
  • 所蔵オルセー美術館 (フランス)
  • 種類パステル、紙
  • 高さ56.9cm
  • 横幅39.7cm
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