作品概要

暖を取る骸骨たち》は、画家のジェームズ・アンソールによって制作された作品。制作年は1889年から1889年で、キンベル美術館に所蔵されている。

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アンソールと人骨

ジェームズ・アンソールは19世紀の画家の中でも独自の世界観を持った人物だった。仮面と骸骨の絵で有名で、彼のおぞましい絵画は、人間の性質や北海の故郷オーステンド、ベルギーの歴史、彼自身の死の運命といったものの負の側面から説明している。

20世紀に入ろうかという時代になっても、オーステンドでは17世紀初頭にあった大量虐殺の痕跡である人骨がしばしば見つかることがあった。幼いころに目の当たりにした人の骨の発掘をアンソールはいつまでも忘れずにいたのだ。1888年に彼は《1960年の自画像》というタイトルで、骸骨になって横たわりスリッパを履いた小さなエッチングの作品を作っている。

骸骨たちは誰なのか

謎めいた作品である《暖を取る骸骨たち》も1880年代後半に描かれ骸骨に関する作品群に属するが、アンソールの傑作の1つに数えられている。彼は衣装を着た骸骨を3体、そしてその中心にストーブを置いている。ストーブには“Pas de feu”とen trouverez vous demain?”という文字が見える。「火はない」「明日が見えるか?」という意味である。

骸骨たちの近くにはパレット、筆、バイオリン、ランプがある。おそらくアンソールはそれらに芸術や音楽や文学という象徴的な意味を与えたのではないだろうか。そうであるならば、芸術的な感性や支援してくれる後援者がなくなったことを意味することになる。これが芸術家のアトリエでの場面だと解釈すれば《暖を取る骸骨たち》はルネサンス初期から中期に流行した《死の舞踏》に似た絵にも見える。どちらも虚栄心の強い専門職者や身分の人間に寓意を込めて骸骨を描いている点が共通している。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジェームズ・アンソール
  • 作品名暖を取る骸骨たち
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1889年 - 1889年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵キンベル美術館 (アメリカ)
  • 種類油絵
  • 高さ74.8cm
  • 横幅60cm
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