作品概要

酢漬けのニシンを奪い合う骸骨たち》は、画家のジェームズ・アンソールによって制作された作品。制作年は1891年から1891年で、ベルギー王立美術館に所蔵されている。

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おかしみのある奇怪な絵画

《酢漬けのニシンを奪い合う骸骨たち》はパステルカラーの空とぼやけた風景のなかで2体の骸骨たちが酢漬けのニシンをお互いに口にくわえて取り合っている様子を描いた作品だ。骸骨たちをつつみ込むように空の背景が明るいのにたいして彼らが暗い色調であることで際立った存在感を持っている。

そのおかげで作品に陽気でコミカルな雰囲気が生まれている。軽やかな筆づかいと空の色合いがいくらか印象派を感じさせる一方で、人間が存在しない空想的で奇怪な生き物の世界はもっとあとに誕生するシュールレアリスムの登場を予期させるようでもある。

社会への不満を表現

この作品は2人の批評家を表している。エドワルド・フェティスとマックス・サルバーガーだ。彼らはアンソールの作品に否定的な評価を下していた人たちで、2人への当てつけとしてアンソールはいかようにも解釈できる《酢漬けのニシンを奪い合う骸骨たち》という作品を制作したのだ。この特殊な作品にアンソール自身も登場していて、攻撃的な批判に引き裂かれようとしているニシンの酢漬けが彼なのだ。

その他の作品と同じく、彼の意図は実に明快だ。「私の好きな仕事は誰かを有名にしたり、醜くしたり、醜さをさらに増幅させたりすることだ」 アンソールは自分をとりまいていた不公正や浅薄にたいして奇怪な画題を描くことで意見を表明するという格好の手段を見つけていたのだ。死を扱った作品を制作することによって彼は社会の不安定さを白日の下にさらすという役割を少なからず果たしていたのである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジェームズ・アンソール
  • 作品名酢漬けのニシンを奪い合う骸骨たち
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1891年 - 1891年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵ベルギー王立美術館 (ベルギー)
  • 種類油絵
  • 高さ16cm
  • 横幅21cm
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