作品概要

聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ》は、画家のレオナルド・ダ・ヴィンチによって描かれた作品。制作年は1499年から1508年で、ナショナルギャラリー(ロンドン)に所蔵されている。

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「聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ」は「バーリントンハウス下絵」とも言われるダヴィンチによる木炭、黒と白のチョークで描かれたデッサンである。 

このデッサンは8枚の紙を糊で貼りあわせた大きな紙に描かれ、デッサンにしてはサイズが大きいので、本画のための下絵だと思われていたが、この下絵をもとに描かれたダヴィンチの油絵は今のところ存在していない。

主題・時期

このデッサンに描かれている聖母マリアは母である聖アンナの膝の上に腰掛け、幼少のキリストを抱いている。 そしてキリストの従兄である幼児聖ヨハネは絵に向かって右側に立って描かれている。 デッサンは現在ロンドンのナショナルギャラリーに所蔵されている。

 デッサンが描かれた時期はダヴィンチのミラノ在住時期の終わりの1499年から1500年か、フィレンツエとミラノを往復していた1506年から1508年とも言われている。 大多数の意見は後者だがナショナルギャラリーと他少数派は前者の意見である。 

聖母子と幼児聖ヨハネ、聖母子と聖アンナという当時イタリアルネッサンスで人気の高かかった二つのテーマを合わせたものである。

 デッサンを見ると、人物が向かい合って交互に入れ替わっている複雑な構成に気づく。このやり方は先に描かれた「ブノアの聖母」を見ると最初に使われたことがわかる。 二人の女性の膝の方向に注意してみると、聖母マリアの膝は向かって左に、しかし体は極端に右に向いて体をひねった動作で描かれている。 この二人の膝と足先が強い上下のリズムを作り出していて、安定した構図にはたいてい地面にしっかり置かれた足、開いた膝、胸元が閉じた服が広がっている様子など描かれるものであるが、それとは対照的である。 

二人の下半身は外に向いているが、顔は鏡を見ているように向かい合っている。 二人の上半身のそれぞれの輪郭はあいまいだが、各々の頭につながっているということであろう。

基本情報・編集情報

  • 画家レオナルド・ダ・ヴィンチ
  • 作品名聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ
  • 制作年1499年-1508年
  • 製作国不明
  • 所蔵ナショナルギャラリー(ロンドン)
  • 種類紙に木炭、黒白チョーク
  • 高さ141.5cm
  • 横幅104.6cm
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