作品概要

マスク・ウォウスの驚愕》は、画家のジェームズ・アンソールによって制作された作品。制作年は1889年から1889年で、アントワープ王立美術館に所蔵されている。

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祭りの後

オーステンドの巨匠ジェームズ・アンソールが、彼の作品中の中でも傑作のひとつである《マスク・ウォウスの驚愕》の絵を描いたのは1889年のことである。

魅惑的な部屋にめかしこんだ老婦が仮面をつけて立っている。彼女は全身が描かれ、横顔を見せている。ボンネット帽子を被りカシミアのストールを肩にかけている。鼻は垂れている。老婦の仕草を見るに彼女はこの部屋にいま入ってきたばかりなのだろう。なんとも場違いな傘を左手にしっかり持って肩に乗せている。右手はこの魅惑的な部屋の状態はいったいどうしたことなのかと周囲の人にたずねているかのようだ。

足元の厚板の床にはいろいろなものが転がっている。バイオリン、クラリネット、仮面、空の瓶、扇、シルクハット、パッチワーク。彼女が部屋に足を踏み入れる直前までこの部屋では仮装舞踏会が開かれていたのだ。老婦は音楽と喧噪に呼ばれるようにやって来たのであろう。部屋に入ると仮面は「生きていない」ものの上に落ちてしまう。前触れもなくやってきた老婦にお楽しみを邪魔され、部屋の片隅や割れ目から、カーニバル用の仮面や日本か中国の舞台用の面がぎょっとした表情で見つめている。

マスク・ウォウスは誰なのか

老婦が誰なのか。絵の題名からすれば一目瞭然だ。描かれている老婦がマスク・ウォウス。しかし、戯れに仮面をつけているこの女性が本当に題名と関係があるのだろうか。それともカーニバル用の仮面の持ち主が関係しているのだろうか。これはアンソールの他の作品同様、アンソール一流のパラドクスだ。

彼はこの絵で中心となるものに特別に名前を与えている。それがウォウスだ。だが、誰あるいは何がウォウスなのか。アンソールは明示していない。老婦そのものは”Mr. Royer Colas en vieille marquise de l’ancienne cour”に添えられたオノレ・ドーミエの石版画の影響を受けてアンソールが描いた可能性がある。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジェームズ・アンソール
  • 作品名マスク・ウォウスの驚愕
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1889年 - 1889年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵アントワープ王立美術館 (ベルギー)
  • 種類油絵
  • 高さ109cm
  • 横幅131.5cm
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