作品概要

『ラ・プリュム』誌表紙(1897年8月号)》は、画家のアルフォンス・ミュシャによって制作された作品。制作年は1897年から1897年で、個人蔵に所蔵されている。

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《『ラ・プリュム』誌表紙(1897年8月号)》はアルフォンス・ミュシャによって1897年にミュシャと関わりの深い雑誌『ラ・プリュム』の表紙絵として制作されたリトグラフ作品である。

『ラ・プリュム』誌

『ラ・プリュム』誌は作家レオン・デシャンによって1889年に創刊された文芸・芸術雑誌である。この雑誌は詩や小説、展覧会情報や同時代の前衛芸術家による挿絵が掲載されており、当時の先端芸術に触れられる媒体として人気を博していた。

デシャンは無名の芸術家の発掘にも力を入れており、リトグラフ《黄道十二宮》を『ラ・プリュム』に掲載し、ミュシャを有名作家に押し上げたのは彼の功績であった。デシャンは他にもトゥールーズ・ロートレックやピエール・ボナール、ジェームズ・アンソールらを支援した。

サロン・デ・サンのミュシャ展

『ラ・プリュム』の発行元であるラ・プリュム芸術出版社は、美術展覧会会場「サロン・デ・サン」も運営していた。1897年にサロン・デ・サンでミュシャの個展が開かれた。ミュシャは自らその宣伝ポスターである《サロン・デ・サンのミュシャ展のためのポスター》を制作するとともに、『ラ・プリュム』でのミュシャ特集号の表紙も手がけている。

画面では赤い髪の女性が”La Plum”の文字の下に手を広げて立っている。彼女が右手に持つ羽根はフランス語で「ラ・プリュム」であり、雑誌の名前を表しているとともに、背景に描かれたペガサスの羽でもある。

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基本情報・編集情報

  • 画家アルフォンス・ミュシャ
  • 作品名『ラ・プリュム』誌表紙(1897年8月号)
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1897年 - 1897年
  • 製作国フランス
  • 所蔵個人蔵
  • 種類リトグラフ
  • 高さ24.5cm
  • 横幅18cm
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