作品概要

跳び蛙の復讐》は、画家のジェームズ・アンソールによって制作された作品。制作年は1896年から1900?年で、クレラー・ミュラー美術館に所蔵されている。

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エドガー・アラン・ポーの小説

《跳び蛙の復讐》はエドガー・アラン・ポーの短編小説「跳ね蛙の復讐」(1845)を画題としたもので、タイトルにもなっている登場人物の宮廷道化師は王や聖職者によって社会的・階級的な不正処分を負わされてしまう。この絵は、仮面舞踏会のまっただなかに跳び蛙が王や聖職者をシャンデリアに吊るしてパーティをしている人々の真上で彼らに火をかけて復讐を果たすという物語の最後の場面をアンソールが絵にしたものだ。

アンソールはなんとも奇妙な場面を表現力豊かなアラベスク風の線とパステルカラーを画面いっぱいに使って形にした。さらに彼は絵の中に奥行きをつくりだすために線遠近法を使用し、円形の舞台にこの場面を収めることで奥まで無限に空間が広がっていくように見えるようにしている。多くの人物は奇怪な姿をしていて、現実の人を描写したものというよりは、「人」という抽象的な概念のようなものにまで形が崩れてしまっている。

アンソールが《跳び蛙の復讐》で伝えたかったこと

実は、現代社会における政治や宗教などにある闇の部分に焦点を当てた風刺的な手法という範囲を越えて、アンソールはポーの物語を中心に据えることで一部の同時代の人たちが彼に下していた不公平で残酷な批評に対する不満を表したものでもあるのだ。

アンソールは絵の構想を練るにあたって着想を得るための種として文学作品に頼っていた。ゴッホやゴーギャンといった同時代のほかの象徴主義の画家たちもそうした方法を取っていて、アンソールが彼らと同じ流れの中にいたことを示す事実だといえるだろう。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジェームズ・アンソール
  • 作品名跳び蛙の復讐
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1896年 - 1900?年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵クレラー・ミュラー美術館 (オランダ)
  • 種類油絵
  • 高さ34.93cm
  • 横幅24.13cm
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