作品概要

花飾りの帽子を被った自画像》は、画家のジェームズ・アンソールによって制作された作品。制作年は1883年から1883年で、アンソール美術館に所蔵されている。

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印象派の技術

《花飾りの帽子を被った自画像》は斜めの角度からアンソール自身を描いた作品で、鑑賞者の視線を受け止めるような姿勢を取っている。やわらかで軽やかな筆づかいや、そして立体感と光の加減を表現するためにキャンバスの中で色彩を横に並置させる手法はアンソールならではのものだ。

並置の手法は絵に奥行きを加える役割を果たしている。これは1870年代ぐらいからすでにベルギーやオランダの印象派の画家たちのあいだで肖像画を制作する際に使われ始めていた。

伝統への諧謔を込めた自画像

それまでの画家たちと同じく、アンソールもやはり巨匠たちが受け継いできた伝統様式から大きな着想を得ていた。《花飾りの帽子を被った自画像》はフランドル画家のピーテル・パウル・ルーベンスが作成した《帽子を被った自画像》(1623-1625)を思わせるところがある。

2つの肖像画はどこか似たところがあるものの、ほんの少しだが違うところもある。アンソールは一見すると先人たちの伝統的な様式を模倣しているように見えるが、実は諧謔を込めている。彼が戯れに被っている帽子にはパステルカラーの花と羽根がついている。これはベルギーの女性たちが四旬節のあいだに身につけるベルギーの伝統衣装の1つなのだ。

また、アンソールの髭はルーベンスの肖像画に似ているように見えて、青い炎が作る形のような口髭になっている。これはまったく伝統的な風習とは異なる。2人の肖像画がどちらも情熱的な様子をしているのは彼らの精神状態をいくらか表しているのだろうが、アンソールは口元には悲しみが感じられ、それを陽気な帽子で和らげようとしている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジェームズ・アンソール
  • 作品名花飾りの帽子を被った自画像
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1883年 - 1883年
  • 製作国ベルギー
  • 所蔵アンソール美術館 (ベルギー)
  • 種類油絵
  • 高さ61.5cm
  • 横幅76.5cm
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