作品概要

ロシアの農奴解放の日:連作スラヴ叙事詩より》は、画家のアルフォンス・ミュシャによって制作された作品。制作年は1914年から1914年で、ヴェレトゥルジュニー宮殿に所蔵されている。

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《ロシアの農奴解放の日》はアルフォンス・ミュシャによって1910年から1928年の間に制作された壁画連作〈スラヴ叙事詩〉のうち第十九の場面にあたる作品である。この場面は1914年に制作された。

スラヴ叙事詩

1900年のパリ万博以来、ミュシャはパリで名を挙げた画家として、その才能を祖国のために生かしたいと熱望していた。祖国チェコでは、15世紀以来のハプスブルク家支配から独立しようという機運が高まりつつあったからである。

1909年にアメリカ人富豪の援助を得て、1910年に制作に着手し、1928年に完成した。その過程で何度か取材旅行に出かけており、ロシアにも1913年に訪れている。

しかし完成当時、既にチェコは「チェコスロヴァキア」として独立を達成しており、また美術の流行は抽象主義や象徴主義に移っていた。建国10周年の記念イベントとして開かれた完成披露展覧会も、新生チェコスロバキアの人々には歓迎されなかった。

作品

ミュシャは〈スラヴ叙事詩〉制作の準備として1913年にロシアを訪れた。彼はスラヴ民族最大の国家としてロシアに憧れを抱いていたが、実際のロシアに見出したのは貧困と後進性であった。ロシア皇帝アレクサンデル2世は1861年に農奴解放令を出したが、効果はさほどあがらず、ミュシャはロシアの現状に失望した。

ミュシャはこの画面で農奴解放令の発布の瞬間を描いているが、人々の表情は暗く無関心である。背景の宮殿や教会は彼らから隠されるように霧に包まれている。建物の向こうにおぼろげに見える太陽だけが、わずかな希望を暗示している。

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基本情報・編集情報

  • 画家アルフォンス・ミュシャ
  • 作品名ロシアの農奴解放の日:連作スラヴ叙事詩より
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1914年 - 1914年
  • 製作国チェコ
  • 所蔵ヴェレトゥルジュニー宮殿 (チェコ)
  • 種類壁画
  • 高さ610cm
  • 横幅810cm
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