作品概要

マンドリン弾き》は、画家のジャン・レオン・ジェロームによって制作された作品。制作年は1858年から1858年で、個人に所蔵されている。

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これは、19世紀フランスの画家ジェロームが描いた、アルバニア人兵士がマンドリンを弾く姿である。

描写力の根底

ジェロームが師事した画家ポール・ドラロッシュ(1797-1856)は、ポーズ、構え、配置、コントラポスト(身体の重心を左右どちらかの足にかけて非対称の均衡差を表現)の優れた教師であった。師から学んだこと――ポーズを支える内側のバランスの張力を示すために、骨格と筋肉をモデルの肌や服の下に見て投影する方法――が、この作品におけるモデルの説得力のある存在感の根底にある。ジェロームは1870年代以降、こういった単一モデルを使ったオリエンタリズム絵画を安定的に描いた。

アルバニア人兵士、アルノー

このモデルは、アルバニアの民族衣装であるプリーツスカートを身に着けていることから、アルバニア人の兵士であると思われる。アルノーと呼ばれていた彼らは、オスマン帝国軍の不正規雇用兵であったが、エジプトがオスマン帝国から独立してからは、カイロにおいて警備員、動物使い、外国人画家の絵のモデルなど、様々な職業に就いて生計を立てていたようだ。

細部へのこだわり

単純明快で、これといったストーリー性の無いこの作品は、地味ながらも、ジェロームを「民族誌」のオリエンタリズム画家と定義するに相応しい「細部への注目」を完全に示すとともに、モデルの魅力的な姿勢によって生き生きとしたものとなっている。

細心に描かれているのは、ピストルの柄の銀細工、水煙管の銅部分に反射する光のきらめきや、モデルの衣装である。頭部に巻いた色とりどりの布、そして、とりわけ見事な光沢の袖やスカートのプリーツの多数の織り目がなす、その時々の異なった光と影を、ジェロームは生涯にわたって、常に新鮮に、正確に描き続けた。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジャン・レオン・ジェローム
  • 作品名マンドリン弾き
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1858年 - 1858年
  • 製作国フランス
  • 所蔵個人 (不明)
  • 種類油彩 カンヴァス
  • 高さ41.2cm
  • 横幅29cm
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