作品概要

戯れ》は、画家のジャン・レオン・ジェロームによって制作された作品。制作年は1882年から1882年で、個人に所蔵されている。

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これはアルノー(オスマン帝国軍のアルバニア人兵士)がふざけて犬に煙草の煙を吹きかける様子を、19世紀フランスの画家ジェロームが描いた作品である。

犬と主人の信頼関係

タイル張りの室内に置かれた寝台の上で、アルノーは水煙管を吸い、ウィペット犬の鼻に向かって煙を吹きかけている。現代の喫煙マナーから考えると残酷な情景に見えるが、ここでは明らかに愛情のこもった戯れの行為である。煙で鼻孔がむずがゆくなった犬は、困惑したようにややのけぞっているが、主人をしっかりと見つめている。アルノーは肩を丸めて犬に近づき、その視線を見つめ返しており、まるで煙が両者を結びつけているように見える。面白いことに、煙のラインは三角形の一片となって主人と犬とをつないでいる。彼らの動作は決して大げさではなく、ジェロームは互いを敬う関係に水をさすような出来事を描いたわけではない。

お気に入りのアイテム

ジェロームは犬好きで、この時期以降の作品には自身の飼い犬をよく登場させている。また、アルノーが着用しているプリーツスカート(アルバニアの民族衣装)も、ジェロームの衣服コレクションから用いられており、彼の作品ではお馴染みとなっている。ここでも、プリーツの織り成す光と影の描写テクニックは絶妙である。

背景や静物の描写力

彼らを取り囲む、壁一面のタイル、寝台、クッションは、いずれも複雑な装飾が丁寧に描かれているだけでなく、それぞれに反射する光の異なり具合も描き分けられている。一方で、水差しやカップを乗せた小さなテーブルの静物画は地味な色合いで、ひっそりと描かれているが、むしろこの部分がきっちりと描かれていることにより、観る者をこの室内に導く役割を担っているのである。

これは、名実ともにジェロームの絶頂期に描かれた作品であるが、輝かしいテクニックに安住することのない、彼の描く喜びが感じられる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジャン・レオン・ジェローム
  • 作品名戯れ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1882年 - 1882年
  • 製作国フランス
  • 所蔵個人 (不明)
  • 種類油彩 カンヴァス
  • 高さ60cm
  • 横幅73cm
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