作品概要

アラブ人の口論》は、画家のジャン・レオン・ジェロームによって制作された作品。制作年は1871年から1871年で、個人蔵に所蔵されている。

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これは、19世紀フランスの画家ジャン=レオン・ジェロームが、口論するアラブ人たちを描いた作品で、小さいながらも、ポーズ、衣裳、顔の表情といった細部を表現する卓越した技能が見事に現れている。

口論の内容

ジェロームに師事していたこともある美術評論家のエドワード・ストラハン(1837-86年)によると、ここではラクダに乗った料金をめぐって口論が交わされているのだという。ラクダの引き手は憤慨し、一歩も譲らない。その隣では、友人あるいは見物人が割り込み、料金はモラルの問題だと激しく論じている。右側に描かれたラクダから降りた男性は、そのやり取りに圧倒されたのか、所在なさげに佇んでいる。ラクダの無関心な表情が、そんな三人の様子を引き立てている。

動物のデッサン

ジェロームは、ラクダも含めて動物のデッサンに非常に真剣に取り組んでいた。残されている多数のデッサン画が、中東への旅先か、あるいは動物園で描かれたのかはわからないが、それらは単なるスケッチではなく、骨や筋肉、姿勢などの細部にわたる研究に基づいて綿密に仕上げられており、後日、作品に動物を描く際に役立っていた。立つ、座る、首を伸ばす、頭を下げて草を食べる、口を開く、閉じる、噛む、といった動物の動作をあらゆる角度から正確に捉えようとしていたジェロームの意欲が、この作品のラクダの描写にも見られる。

見事な構成とユーモア

こういったラクダ、三人の男性に加え、背景の建造物などの要素は、丁寧に構成され、統一感のある構図となっている。三人の人物の異なる特徴は、口論への参加の仕方によって描き分けられている。また、彼らの背後に伸びている穏やかな路地裏の風景は、束の間の口論とのコントラストになるとともに、場面にユーモアを与えている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジャン・レオン・ジェローム
  • 作品名アラブ人の口論
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1871年 - 1871年
  • 製作国フランス
  • 所蔵個人蔵 (不明)
  • 種類油彩 板
  • 高さ30cm
  • 横幅24cm
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