作品概要

人生の喜び》は、画家のエミール・ノルデによって制作された作品。制作年は1905年から1905年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

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背景

この絵が完成したときノルデはベルリンに住んでいたが、タイトルでも絵の精神性でも、同年にマチスが描いたフォービズムの絵画を思い起こさせる。ノルデはこの絵を完成させたあと、ブリュッケという団体に加わっているが、それよりも前にブリュッケのメンバーとやりとりをしており、その影響がこの絵の主題に色濃く反映されている。

エッチングによって、手前で踊っている男女は生き生きと描かれている。そして、人の顔が山のように並んだ背景は、ノルデがかつて象徴派だった頃を思い出させる。

ブリュッケに所属する芸術家たちは、踊りが一つの表現形式であると強く信じていた。さまざまな場面で、踊りはグループ内へ向けて自分の考えを表現するのに用いられた。踊りは自発的なもので、抽象的で、表情に富んでいるが、既存の技術に気を遣わなくてもすむ。踊りの取っつきやすさもポイントだった。ほとんど誰もが踊ることができるし、一つの表現形式として用いることができる。そして、ブリュッケのメンバーが、大勢と関わるための新しい手段を求めていた。

影響

この作品は、ノルデがメディアとどう関わっていくかを決めた良い例である。ノルデはデューラーが10年ほど前に旅をしながら手掛けた版画作品を見たが、エッチングから全く同じものを何度も生産することにはもはや興味がなかった。彼はパリで見たドーミエやマネのリトグラフや版画に影響を受け、刷ったもの一枚一枚をかけがえのないものとして扱った。

彼はインクの量や髪の種類といったメディアの技術的な面について実験をし、正確な複製を簡単に作るという、版画のもともとの役割を超えた作用が起きるよう働きかけた。それと並行して、他の芸術家たちに彼の知識や技術を教えることにより、ほぼすたれかけていた版画制作は復活を遂げたのである。

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基本情報・編集情報

  • 画家エミール・ノルデ
  • 作品名人生の喜び
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1905年 - 1905年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵ニューヨーク近代美術館 (アメリカ)
  • 種類エッチング
  • 高さ18cm
  • 横幅11.9cm
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