作品概要

東方三博士の礼拝(1500年)》は、画家のヒエロニムス・ボスによって制作された作品。制作年は1485年から1500年で、プラド美術館に所蔵されている。

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《東方三博士の礼拝》は、《三王礼拝》、《マギの礼拝》とも呼ばれる。本三連祭壇画は東方三博士の礼拝の場面を表している。新約聖書に記された、東方三博士が星に導かれて、幼子イエスを訪れて礼拝している。

図像解説

開扉時右部分には聖ペテロと寄進者、そして離れた場所から成り行きを見守っている聖ヨセフの姿がある。開扉時左には、聖アグニスと寄進者の妻が描かれている。

中央のパネルには小屋の外に立ち、イエスを抱くマリア、贈り物を持つ三博士がいる。三博士の1人、ベルタサルはひざまずいて、自らの王冠を地面に置き、神の前に無力な自分を表している。その後ろに立っているのはメルキオル。そして召使を随え、白衣をまとっているのはギャスパーである。ギャスパーの贈り物は、翼を広げた小さなフェニックスで、キリストの復活を象徴していると見られている。三博士とも豪華な衣装を身につけ、その質感や装身具の輝きなど、ボスの技量の高さが発揮されている。

小屋の入り口には半裸のあやしい男がマリアを見ている。一説には、この男はキリストの命を狙うヘロデ王と考えられている。背景には、ボスの故郷の建築物や東洋から着想を得たベツレヘムが広がっている。

外扉に描かれたもの

外扉には、聖グレゴリウスとミサ、2人の寄進者が描かれている。彩色された人物は世俗の人間であることを示す。グリザイユで描かれたのは、幻視した聖グレゴリウスの軌跡と、キリストの受難の物語と言われている。

最近の研究から、ボスは制作中、しょっちゅう考えが変わり、自分の想像力を最大限発揮して場面を再構成していったことが明らかになっている。X線にかけると、本作も再構成した跡が見受けられるが、ボスがそのように写実とフィクションを織り交ぜていたのかは依然として謎のままである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ヒエロニムス・ボス
  • 作品名東方三博士の礼拝(1500年)
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1485年 - 1500年
  • 製作国オランダ
  • 所蔵プラド美術館 (スペイン)
  • 種類油彩
  • 高さ138cm
  • 横幅144cm
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