作品概要
《聖家族》は、画家のニコラ・プッサンによって制作された作品。制作年は1651年から1651年で、J・ポール・ゲティ美術館に所蔵されている。

《聖家族》はフランスの画家、ニコラ・プッサンにより描かれた作品であり、この作品はアメリカ、ロサンゼルスのゲティ美術館に所蔵されている。
ニコラ・プッッサンは、古代と盛期ネッサンス芸術に基づく古典様式を用いた宗教画と歴史画の制作に、自身の時間を費やしたことで知られている。晩年のプッサンの人生において、細心の注意を払い、秩序よく構成されたこの作品は、この画家の理にかなった傾向を明らかにさせた。
絵画の構成
プッサンは、16世紀のイタリア式建物のある理想的な風景の中に、聖家族を配置した。聖母マリアは中央に座っているが、その動作はイエス・キリストと洗礼者ヨハネにより容認を交わし合うことに焦点を当てている。画面左側では、聖エリザベスがマリアをじっと見つめている。おそらく、マリアに訪れる未来の苦悩を見据えているのであろう。聖ヨハネは壁にもたれかかり、下方で繰り広げられる様子にうなずくように微笑んでいる。
小天使たち(プッティ)や、男児たちは贈り物を持ってきて、キリストに敬意を払う。一人の小天使は腕を胸で交差させ、崇拝を示している。そしてもう一人の小天使はひざまづき、キリストの前で、地面にある籠の中にある花をこぼしている。他の小天使や男児たちは子供の水浴びか、あるいは、後に行われるヨハネのキリストの洗礼に使う、水指しやタオル、洗面器を運んでいる。
後方の景色にいる男は女性を乗せ湖を渡っている。おそらく、1600年代にプッサンと他の画家たちにより広められたテーマである、聖家族のエジプトへの逃避を示唆しているのであろう。
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