作品概要

緑のソファの前に立つ裸の少女》は、画家のエルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナーによって制作された作品。制作年は1908年から1908年で、クリスティーズに所蔵されている。

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初めての試み

《緑のソファの前に立つ裸の少女》はエルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーが「ブリュッケ」のアトリエでヌードモデルの絵を描いた初めての作品である。キルヒナーにとっては平板な色づかいと単純化した輪郭、そして裸をテーマとした画題を融合させることで、現実感を高次なものへと昇華しようとした初めての試みだった。

肩の力が抜けた立ち姿で、服をまとわずポーズも取らず安心した表情を浮かべた女の子は極彩色豊かで、周囲の内装とのバランスがいい。裸の立ち姿はキルヒナーが後年に作成した木の彫刻にも同じようなものが見られる。あふれる生命力と凝縮した直接体験が感じられるトーテム像のような彫刻作品である。

直接体験にもとづいた表現方法

《緑のソファの前に立つ裸の少女》のような絵画にもキルヒナー流の制作手法がかいま見られる。1905年に設立された表現主義集団ブリュッケの草創期に、キルヒナーと芸術仲間であったエーリッヒ・ヘッケル、フリッツ・ブライル、カール・シュミット=ロットルフ、マックス・ペヒシュタインたちは絵画の世界に新たな力を注ぎこもうとしていた。ヌードの描写についても、旧態依然とした解剖学的なスケッチをする学術主体のものに一石を投じるべく、自分自身の体験と表現をそのまま凝縮したものを作品として生み出す新しい芸術を生み出そうとしたのだ。

キルヒナーたちはこの目標に向かってともに活動し、モデルや作業場を共有した。そして人間のもっとも核となる側面を絵として残すために、ヌードをできるだけ素早い作業で写し取ろうとした。

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基本情報・編集情報

  • 画家エルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナー
  • 作品名緑のソファの前に立つ裸の少女
  • 制作年1908年-1908年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵クリスティーズ (イギリス)
  • 種類油絵
  • 高さ100.7cm
  • 横幅68cm
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