作品概要

シュターバーホーフの大邸宅Ⅲ》は、画家のエルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナーによって制作された作品。制作年は1913年から1913年で、クリスティーズに所蔵されている。

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ベルリンからフェールマン島へ

エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーにとってフェールマン島は俗世から隔絶された理想の世界だった。お祭り騒ぎのような日々が続くベルリンから逃れてきた彼にとっては天国のような場所だったのだ。この少しあとには第一次世界大戦が勃発することになるが、キルヒナーは緑あふれるフェールマン島で夏の数週間を気ままに過ごし、自然と直接関わりあう満ち足りた生活を送っていた。

そうした経験からキルヒナーはさまざまな刺激を受けて、いくつもの作品をフェールマン島滞在中に生み出した。この自然あふれる島での生活は彼にとって創造の大きな糧となったのだ。1913年の夏に描かれた《シュターバーホーフの大邸宅Ⅲ》は、キルヒナーが滞在していた宿から少し歩いた場所にあったシュターバーホーフ農業事業団体の中心地の小さな住宅群を描いた油絵の3部作の最後の作品である。

自然の中で開花した大胆さ

一連の作品は彼がこの時期に芸術スタイルにおいて大きな飛躍を遂げたことを示しており、それ以前よりも大胆で表現主義的な手法を取り入れるようになっている。《シュターバーホーフの大邸宅Ⅲ》では最初の作品とは反対側から見た視点で描き、左には曲線状の切妻屋根が見える。斜めに走った道が前景を右から左へと切り取り、鑑賞者の目を遠景のマナー・ハウスへと移す。その一方で右手には印象的な屋根の建物の1つが存在感を放っている。

1913年のフェールマン島での滞在中に、企図してつくりだす大胆さにおいてとても大きな進歩が起きた。その前年くらいから構図に大胆さが出はじめていたが、特に顕著になったのだ。輪郭線だけにととまらず平面全体に本能的な筆づかいが縦横無尽に走り、キャンバスに活力や力強さが吹き込まれた。

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基本情報・編集情報

  • 画家エルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナー
  • 作品名シュターバーホーフの大邸宅Ⅲ
  • 制作年1913年-1913年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵クリスティーズ (アメリカ)
  • 種類油絵
  • 高さ81.6cm
  • 横幅90.5cm
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