作品概要

モーリッツブルグ湖で水浴びをする少女たち》は、画家のエルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナーによって制作された作品。制作年は1909年から1909年で、クリスティーズに所蔵されている。

詳細な画像を見る

理想郷を見つけたキルヒナー

《モーリッツブルグ湖で水浴びをする少女たち》は1909年から1910年にかけてエルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーがモーリッツブルグ湖をテーマにした作品をいくつも生み出していた時期のもの。3度の夏はキルヒナーにとって良作の数々が誕生した輝かしい季節だが、そのなかでも初期のもので、特に優れている。

《モーリッツブルグ湖で水浴びをする少女たち》は牧歌的な理想の世界を鮮やかに表現し、人と自然と芸術が一体となった風景を描写している。これぞ「ブリュッケ」の芸術家たちが追い求めていた美しさである。キルヒナーがブリュッケの仲間であるエーリッヒ・ヘッケルとともにモーリッツブルグでともに活動していたのが1909年のことで、自らが思い描く芸術の理想郷にどっぷりと浸かっていた。

輝く人物と風景

きらきらとした青い湖の水辺で裸になった3人の女たちはゆったりと水浴びをしている。岸辺は日の光で映えている。キルヒナーはゆらめくような線と原色の激しい色づかいでこの情景を描き出した。立っている女は、なにかとっさの反応をしたように振り返り肩越しに視線を向けている。はっとさせるような効果を出しながら見る人を絵のなかへと迎え入れる。彼女の顔はオレンジ、赤、緑で力強く輪郭が描かれ、青い線がそれらを和らげる役目を果たし、すべての色を黒髪が包み込む。

《モーリッツブルグ湖で水浴びをする少女たち》には直截で原始的な生命力のようなものがある。モデルと風景が夏の牧歌的な太陽のもとで輝いているからだろう。キルヒナーは3人のポーズを変えるだけで画面を単純にし、平板でありながらも奥行きがある絵に仕上げている。この構図のなかでなにより欠くことができない要素は、飾りけがなく活力にあふれていたキルヒナーが自らの目の前に広がる光景を勢いそのままキャンバスに写し取ったことである。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家エルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナー
  • 作品名モーリッツブルグ湖で水浴びをする少女たち
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1909年 - 1909年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵クリスティーズ (アメリカ)
  • 種類油絵
  • 高さ91.2cm
  • 横幅120cm
  • 投稿日
  • 編集者
  • モーリッツブルグ湖で水浴びをする少女たちの感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。