作品概要

インド人の女中とロバート・クライブの家族》は、画家のジョシュア・レノルズによって制作された作品。制作年は1765年から1765年で、ベルリン美術館に所蔵されている。

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ジョシュア・レノルズは18世紀のヨーロッパの画家を代表する画家で、歴史画を中心に肖像画を描いた画家として知られている。《インド人の女中とロバート・クライブの家族》はジョシュア・レノルズの描いた肖像画の中でも特殊な作品であるためにジョシュア・レノルズの代表的な傑作一つとして挙げられている作品である。

主題

《インド人の女中とロバート・クライブの家族》は、本作が描かれた1965年当時、英国議会に16年間就任しながらインドを大英帝国の支配下に置いた人物であるロバート・クライブの家族を描いた作品である。ロバート・クライブと彼の妻であるシドニーは幾人かの子供を育てていたが、この作品では彼と一緒に妻と娘、そしてインド人の女中が描かれている。

ジョシュア・レノルズは絵画の登場人物が美しく優美な服を纏っている様子を描くことを好んだ。この絵画においても美しい絹と思われるドレスを妻シドニーが、豪華なベルベットのスーツをロバート・クライブが、繊細な細工が施してある可憐なドレスを娘が身に纏っている。また、彼らの間の下の方にインド人の女中が描かれている。この絵画では彼女の姿がとても際立って見える構図で構成されている。インド人の女中は下を向いていて正面を見ていない姿で描かれているものの、この絵を見た観客の誰もが彼女の美しい姿に魅了されるように導かれる。

評価

写真の技術が発明されていなかった当時、肖像画は裕福な人のみが手にすることができる富と名声の象徴であった。富を誇示するために肖像画の多くはその主と豪華な所有物が一緒に描かれている。インド人の女中はひざまづき娘を支えているが、これはイギリスの植民地であったインドとその人々が当時のイギリスの富を支えていたことを隠喩している表現として捉えることができる。

《インド人の女中とロバート・クライブの家族》がロバート・クライブの代表作として挙げられる理由は、巧みな隠喩法を用いて当時のイギリス政府が置かれていた状況を巧妙に表現していたからであろう。女中を仕えさせることは富の象徴ではあったが、同時に水面下で他者を使うことで富を創り出していた矛盾を内包する社会構造をほのかにほのめかしている鋭利な表現方法が秀でている作品である。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョシュア・レノルズ
  • 作品名インド人の女中とロバート・クライブの家族
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1765年 - 1765年
  • 製作国不明
  • 所蔵ベルリン美術館
  • 種類不明
  • 高さ140cm
  • 横幅171cm
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