作品概要

彫刻椅子の前のフランツィ》は、画家のエルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナーによって制作された作品。制作年は1910年から1910年で、ティッセン=ボルネミッサ美術館に所蔵されている。

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ドレスデンのフリードリッヒシュタットにある労働階級地区に住む少女を描いた肖像画。ドイツの芸術家集団「ブリュッケ」らしい表現主義の作品である。単純化した形と恣意的な色づかいが特徴的だ。

表現主義者たちのモデル

モデルのフランツィはキルヒナーだけでなくブリュッケの芸術家たちが描いた肖像画にいく度も登場する。椅子に座っているフランツィの背中の線が後ろにいる裸の女性の輪郭に割り込んでいる。ふてぶてしいまなざしをこちらに向けているフランツィの顔は濃い緑でくっきりと浮かび上がっている。非自然主義的でしっかりとした筆づかいだ。

後ろの女性の姿がピンクで鮮やかな色をしているのと対照的である。全面で椅子に座っている構図はムンク、ヴァン・ゴッホ、ゴーギャンの影響を受けていることを示し、さらには原始美術さえも思い起こさせる。

この作品のためにキルヒナーの前で椅子に座っていたころのフランツィは12歳だった。彼女が住むフリードリッヒシュタットの労働階級地域にはよく表現主義の芸術家たちが足を運んでいた。そんな彼らのためにフランツィはモデルをしていた。同じ時期の作品によく登場するマーセラと一緒の作品も少なくなく、2人は姉妹であるとか友達であるという話もある。

着飾ったフランツィと裸の女性

キルヒナーはそれまでの肖像画の描き方とはるかに異なった方法でフランツィを表現した。フランツィの髪はていねいに櫛がとおされ、模様のついた晴れ着を着て、大きな青いビーズのネックレスをしている。粗い彫刻が施された椅子(キルヒナー自身が作った可能性が高い)にもたれている。その椅子が背後にいる女性の輪郭を作り上げる役目を果たしている。

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基本情報・編集情報

  • 画家エルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナー
  • 作品名彫刻椅子の前のフランツィ
  • 制作年1910年-1910年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵ティッセン=ボルネミッサ美術館 (スペイン)
  • 種類油絵
  • 高さ71cm
  • 横幅49.5cm
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