作品概要

干し草車》は、画家のヒエロニムス・ボスによって制作された作品。制作年は1516年から1516年で、プラド美術館に所蔵されている。

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《干し草車》は、完全な形で残っている8作品のうちの一つである。(ボスの三連祭壇画は全部で16作品ある)本作は《快楽の園》とほぼ同様の物語を描いてる。楽園にいた男が追放されて、愚行を行い、地獄に落ちる場面が左から右へと描かれている。

図像解説

開扉面左は楽園(エデンの園)追放の場面だ。空から舞い降りた天使が動物の姿に変わって楽園に住んでいる。悪魔の化身であるヘビから禁断の果実を受けとるか受けとらないかアダムとイブが話し合っている。下にさがると、受け取った二人は、天使によって楽園から追放されている。

中央パネルは楽園から追放された人間たちの世界だ。真ん中には大きな干し草車が鎮座している。人間たちが争って、干し草をつかもうとしている。干し草車の上に座っている天使と悪魔は、誰か天国に行くか、それとも地獄行きかを話し合っている。天上に現れたキリストは、右胸に人間の仕業と思しき傷を負い、血を流している。

開扉面右は愚行を繰りかえす人間たちの行き着く場所、つまり地獄だ。赤黒い色使いで描写された暗い重苦しい雰囲気の中で暴力が横行している。

画家のメッセージ

外扉は、新約聖書の「放蕩息子」が投影されているという説がある。人生とは神のもとへ向かう巡礼の道だという意味合いがある。珍しく彩色されている。

富の蓄積、富のむなしさ、人生のむなしさと例え、神を信じることとキリストの教えに従って生きることの重要さをボスが本作の中で伝えたかったことだという専門家もいる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ヒエロニムス・ボス
  • 作品名干し草車
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1516年 - 1516年
  • 製作国オランダ
  • 所蔵プラド美術館 (スペイン)
  • 種類油彩
  • 高さ135cm
  • 横幅200cm
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