作品概要

ノクターン:青と銀色-クレモーンの明かり》は、画家のジェームズ・マクニール・ホイッスラーによって制作された作品。制作年は1872年から1872年で、テート・ギャラリーに所蔵されている。

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テムズ川の夜景

夜のテムズ川の美しさと静けさを表現した作品である。ノクターンというタイトルは夜の感覚を伝えるものであると同時に、音楽性を感じさせる表現でもある。元々はホイッスラーのパトロンであったフレデリック・レイランドが用いた表現だが、気に入ったホイッスラーがタイトルに採用した。ホイッスラーは「ノクターン」という抽象的なタイトルをつけることで、描かれた対象についての具体的な情報を取り除き、キャンバス上の線、形、色の美しさのみに注目してもらいたいと考えていた。

構図自体はシンプルで、ホイッスラーが住んでいたチェルシーのバターシー・ブリッジからクレモーン・ガーデンの明かりを右側に望んだ風景を描いている。クレモーン・ガーデンは遊園地に近い娯楽施設で、昼夜問わず人で賑わっていた。だがその明かりは消え入りそうなほど遠くに描かれており、喧騒からは隔たっている。ホイッスラーは昼間の騒々しいテムズ川よりも夜の静けさを好み、時には一晩中船の上でスケッチをしたという。

日本美術の影響

この作品で、ホイッスラーは空間が生み出す色彩の微妙な変化を描こうとした。ほとんど何もない水面と空の広がりは、夜の静けさをいっそう高め、遠くに揺れる明かりが幻想的な雰囲気を作り出している。ホイッスラーにとって細部は重要でなく、水上の船は単純化されて消え入りそうなほど薄いタッチで描かれている。少ない色数と単純化された線は、彼が愛好した浮世絵の影響であるとされている。右下には、トレードマークである落款に似た蝶のサインも書かれている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジェームズ・マクニール・ホイッスラー
  • 作品名ノクターン:青と銀色-クレモーンの明かり
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1872年 - 1872年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵テート・ギャラリー (イギリス)
  • 種類油彩
  • 高さ50.2cm
  • 横幅74.3cm
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