作品概要

ミラノの貴婦人の肖像》は、画家のレオナルド・ダ・ヴィンチによって描かれた作品。制作年は1490年から1496年で、ルーブル美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

1490年から1496年にかけて制作され、フランス革命以前からフランス王室が所蔵していた作品である。欧米では「ラ・ベルフェロニエーレ(美しき金物商)」と呼ばれ、この作品に描かれている女性が金物商の妻もしくは娘と考えられていたためとされている。

女性の頭に飾られている金細工の髪飾りをフェロニエーレと呼んでいた説もある。2011年11月9日から2012年2月5日にかけてロンドンのナショナル・ギャラリーが開催した「レオナルド・ダ・ヴィンチ?ミラノ宮廷画家」のカタログにはミラノ公ルドヴィーコ・スファルツァの公妃であるヴィアトリーチェ・デステではないかと推測され、その他にもルドヴィーコ・スファルツァの愛人であるルクレツィア・クリヴェッリという説もあるが、この女性が誰なのかは分かっていない。

この作品の作者は、レオナルドではないという説もある。美術史家のバーナード・ベレンソンは女流画家のベルナルディーノ・デ・コンティだとし、19世紀から20世紀のイギリス人美術史家のハーバート・クックはレオナルドの工房出身であるジョヴァンニ・アントーニオ・ボルトラフィオだと主張していたが、レオナルドの筆致が見られ、1904年に自身の説を撤回した。

1490年から1496年の間にミラノで描かれたダヴィンチの数少ない油彩の肖像画の一枚である。フランス革命以前よりフランス王室によって所蔵されていた。

ベル・フォロニエールとは美しき金物商という意味があり、17世紀にはこの女性は金物商の妻あるいは娘であると言われていた。
ダヴィンチの肖像画作品である”白貂を抱く貴婦人”もかつて同じ名前で呼ばれていたがこちらのモデルはミラノ貴族のルドヴィーコ・スフォルツァの愛妾であるチェチーリア・ガッレラーニがモデルと言われている。

”白貂を抱く貴婦人”がポーランドのチャルトリスキ公爵家の元にあった際に同じくベル・フォロニエールと呼ばれていたことから混同されたと考えられる。
これはどちらの肖像画も頭部に金細工の髪飾り(フォロニエール)をつけていたからである。モデルについては諸説あるが、確証はない状態である。

また、当作品はダヴィンチの作品ではなくミラノ滞在中に影響を与えた画家による作品との意見もあり、女流画家が描いたものであるとの見解もなされたが、検証の結果ダヴィンチ本人の筆致で描かれたものであると証明されている。1920年台に当該作品の後期バージョンに当たる作品が見つかったと話題になったが、後に模写であることが判明し、その贋作はフランスのシャンベリの美術館に展示されている。本物はパリのルーヴル美術館に所蔵されている。

基本情報・編集情報

  • 画家レオナルド・ダ・ヴィンチ
  • 作品名ミラノの貴婦人の肖像
  • 制作年1490年-1496年
  • 製作国不明
  • 所蔵ルーブル美術館
  • 種類油絵具
  • 高さ62cm
  • 横幅44cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • ミラノの貴婦人の肖像の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。