作品概要

灰色と緑のハーモニー:シシリー・アレキサンダー嬢》は、画家のジェームズ・マクニール・ホイッスラーによって制作された作品。制作年は1872年から1874年で、テート・ギャラリーに所蔵されている。

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銀行員の娘

ロンドンの銀行員だったW.C.アレキサンダーの娘シシリーを描いた作品。彼女は当時8歳だった。アレキサンダーはホイッスラーと同様東洋美術に関心を持っており、それが縁で知り合ったと考えられる。ホイッスラーは元々シシリーの姉アグネス・メアリーを先に描く予定だったが、シシリーをマネの《ローラ・ド・ヴァランス(1862)》風のドレスとポーズで描くアイデアをひらめき、それを先に実行した。

計算しつくされた色

タイトルが示すように、この作品のテーマは灰色と緑色の調和である。モデルのシシリーは白と灰色のドレスを着て、《ローラ・ド・ヴァランス》を左右反転させたポーズで立っている。床と背景は灰色で統一されており、ところどころに使われた黒が画面を引き締めている。シシリーが左手に持っている帽子の緑の羽根飾りと、彼女の周りを舞う蝶がモノトーンの色合いに彩りを添える。黒で縁取られた背景の壁はふすまを思わせ、シシリーの周りに描かれた花と蝶も相まって日本的な雰囲気を作り出している。

ホイッスラーは、シシリーが着るドレスを自らデザインし、材料となる生地についても細かく指示を与えた。彼女が立っているカーペットも注文して作らせたという。描く対象の色を計算しつくしているため、それらの色を絵具で表現するためには長い時間を要した。ホイッスラーはシシリーに1回数時間のポージングを70回以上要求したという。幼いシシリーには耐えがたく、最後には泣いてしまうことも多かったと彼女は後に振り返っている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジェームズ・マクニール・ホイッスラー
  • 作品名灰色と緑のハーモニー:シシリー・アレキサンダー嬢
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1872年 - 1874年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵テート・ギャラリー (イギリス)
  • 種類油彩
  • 高さ190.2cm
  • 横幅97.8cm
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