作品概要

肌色とピンクのシンフォニー:フランシス・レイランドの肖像》は、画家のジェームズ・マクニール・ホイッスラーによって制作された作品。制作年は1871年から1874年で、フリック・コレクションに所蔵されている。

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パトロンの妻

フランシス・レイランドはホイッスラー最大のパトロンであった海運王フレデリック・レイランドの妻。レイランドとの間に4人の子供をもうけたが、この作品が発表された5年後の1879年にレイランドの女性問題が原因で離婚した。

1871年秋に依頼されたこの肖像画は、レイランドの後援で1874年に開催されたホイッスラー初の個展で展示された。ただ、ホイッスラーは仕上がりに納得がいかず、彼にとっては未完のままだったようだ。この後の1877年、レイランドの家のダイニングルーム《孔雀の間》の内装を巡る騒動で、ホイッスラーは彼との関係を断つこととなった。

色使いを重視

タイトル通り、レイランド夫人の赤毛を引き立たせるためにピンクを中心とした配色となっている。柔らかな質感のドレスはホイッスラーがデザインしたものだ。彼女の足元のカーペットの模様もホイッスラーのデザインで、フレームにも同じ模様がデザインされている。画面左側のアーモンドの枝は桜や梅の花を思わせ、彼が愛好した日本美術の影響が表れている。右端の中央に描かれた花のように見えるものは自らのイニシャルを蝶の形に図案化したホイッスラーのサインで、日本の落款に着想を得たと言われている。

ホイッスラーはキャンバスの上に描かれたもの以上の意味を絵画に持たせることを嫌い、主題についての具体的な情報よりも、色彩の調和や構図を重視した。シンフォニーやノクターンといった音楽用語を好んで作品のタイトルに用いたのも、主題についての余計な情報を与えないためである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジェームズ・マクニール・ホイッスラー
  • 作品名肌色とピンクのシンフォニー:フランシス・レイランドの肖像
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1871年 - 1874年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵フリック・コレクション (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ195.9cm
  • 横幅102.2cm
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