作品概要

祈る聖ヒエロニムス》は、画家のヒエロニムス・ボスによって制作された作品。制作年は1482年から1482年で、ゲント美術館に所蔵されている。

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《祈る聖ヒエロニムス》は、後期ゴシックを代表する画家ヒエロニムス・ボス(1450-1516)が1482年に制作した作品である。ボスの他の多くの作品のように、本作は制作年は定かではなく、1490年から1500年の作ではないか、1495年から1505年の作ではないかと長いあいだ議論されてきた。だが、最近の研究で、1482年以降の作ではないことが判明した。

聖ヒエロニムスとは

ここでいう聖ヒエロニムスは画家自身のことではない。聖ヒエロニムスは初期の死と教会の偉大なるファザーで、聖書をヘブライ語とギリシア語からラテン語へと翻訳するという偉業を成し遂げている。

聖ヒエロニムスは15世紀のヨーロッパでも頻繁に主題として扱われた。通常は書斎でペンを握る姿で描かれることが多い。本作で荒野へと放たれた聖ヒエロニムスは祈りを捧げている。その姿勢は、ひざまずかずくこともなく、うつぶせになっている。迫りくる誘惑から我が身を守ろうとしているのだろうか。変わった姿勢で十字架を手に一心に祈り、神と交信しようとしている。

祈りの場は廃墟

聖ヒエロニムスが横になっている場所は、貝のようなほら穴だ。荒野の修行の厳しさを廃墟という形で表したのだろう。あたりには、ライオン(通常より小さい)、ガレロ(枢機卿がかぶる上の平らなつば広野赤い帽子)、聖書など伝統的な象徴が描かれている。さらに、ボス独自の発想で、痩せた豚、ぬかるみから出てきた貝も加わっている。世界が破滅へ向かっているという暗示かもしれない。

朽ちた木には大小のフクロウがいて、邪教と邪教との戦いをそれぞれが繰り広げている。背景には緑の景色が対照的に広がっている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ヒエロニムス・ボス
  • 作品名祈る聖ヒエロニムス
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1482年 - 1482年
  • 製作国オランダ
  • 所蔵ゲント美術館 (ベルギー)
  • 種類油彩
  • 高さ77cm
  • 横幅59cm
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