作品概要

エッケ・ホモ》は、画家のヒエロニムス・ボスによって制作された作品。制作年は1475年から1485年で、シュテーデル美術館に所蔵されている。

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《エッケ・ホモ》は、後期ゴシックを代表する画家ヒエロニムス・ボス(1450-1516)による油彩画である。ボスの作品の多くは制作年代が明らかにされていない。しかしながら、本作は扱っている主題から当時の他の類似作品と比べ、1475年から1485年にかけて制作されたと考えられている。

救世主キリストよ、われらを救いたまえ

本作は、キリストの受難の場面を描いている。エッケ・ホモとはラテン語で、この男を見よ、という意味である。ローマ総督ピラトがこの台詞を放つと、エルサレムの怒れる群衆も「彼を十字架にかけよ」とわめきたてる。その後、キリストは磔刑に処せられることになる。

画面には3つの金文字が刻まれている。上記のように、ピラト総督と怒れる群衆の声だ。残りは画面左下にいる2人の寄進者の声だ。「救世主キリストよ、われらを救いたまえ」と叫んでいる。この寄進者像は上から塗り替えられていたが、修復によって姿を現した。町の有力者が来世での救済を願って発注したのではないかと考えられている。

悪の象徴、ピラト総督の近くにとまるフクロウを描くところに、本作もボス独自の想像の片鱗が見てとれる。

キリストの受難

エッケ・ホモはルネサンス以前にはめったに扱われなかったテーマで、ボスがこの場面を扱った画家として広く知られている。

人々がやじを飛ばすキリストは頭に茨の冠を戴いている。手枷でつながれ、体全体に見られる赤みは血で、鞭で叩かれたことがわかる。群衆の前に姿を現したキリストは、背中が曲がり、屈辱を受けている。

1490年代にボスは同じタイトルでもう1枚作品を制作しており、アメリカのフィラデルフィア美術館に所蔵されている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ヒエロニムス・ボス
  • 作品名エッケ・ホモ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1475年 - 1485年
  • 製作国オランダ
  • 所蔵シュテーデル美術館 (ドイツ)
  • 種類テンペラ、油彩
  • 高さ71cm
  • 横幅61cm
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