作品概要

荒野の聖ヒエロニムス》は、画家のレオナルド・ダ・ヴィンチによって描かれた作品。制作年は1480年から1482年で、ヴァチカン美術館に所蔵されている。

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1480年頃に制作されたダヴィンチの未完作品のひとつである。モチーフは西方カトリック教会の4博士の一人である聖ヒエロニムスがシリアの砂漠で足に棘がささって動けなくなっているライオンを治癒したという伝説からきている。

聖ヒエロニムスが苦痛の表情を浮かべているのは、砂漠地帯を何日も放浪し満身創痍になりながら神への祈りを捧げているからである。傍らには伝説通り、ライオンの姿も目にすることができる。当時フィレンツェではライオン20頭から30頭ほど飼われており、狩りのイベントなどが聴衆の門前で開催されていた。ダヴィンチもその光景を目の当たりにしておりライオンが子羊を捕まえて捕食する様子を手記にも示している。

このことから、本作品も実物のライオンをモデルに描写した可能性が極めて高いといえる。未完に終わってしまった理由には依頼者側がお金を払わなかった、同時期にダヴィンチの大作である” 東方三博士の礼拝”の依頼が来たなど諸説ある。この頃のダヴィンチは一種のスランプに陷っていたのではないかという説もある。

未完であることから、発見されたのは19世紀に入ってからで、靴屋の足乗せ台として使用されていたという。修復された現在はヴァチカン美術館にて所蔵されている。

基本情報・編集情報

  • 画家レオナルド・ダ・ヴィンチ
  • 作品名荒野の聖ヒエロニムス
  • 制作年1480年-1482年
  • 製作国不明
  • 所蔵ヴァチカン美術館
  • 種類壁画
  • 高さ384cm
  • 横幅500cm
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