作品概要

カーネーションを持つ聖母》は、画家のレオナルド・ダ・ヴィンチによって描かれた作品。制作年は1478年から1480年で、アルテ・ピナコテークに所蔵されている。

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1473年頃に描かれたダヴィンチ20代初期頃の作品。聖母マリアが赤いカーネションを手に我が子であるイエスキリストに慈悲の眼差しを向けている構図の絵画である。マリアの視線はどこか物憂げで、イエスの将来を暗示しているようでもある。

この絵はルネサンス期に多くの芸術家のパトロンでもあったメディチ家出身の法王クレメンテ七世のコレクションの一つであったと言われている。

カーネションは十字架に貼り付けられたイエスの姿を見た母マリアが流した涙から咲いた花といわれ、現在でも母性を象徴する花の一つとして広まっている。

聖母子画はルネサンス期に活躍した多くの画家が手がけているが、ダヴィンチの聖母子像は背景を黒いトーンで描き、対象的に母子像は白く描写して画面から目立つように描写しているのがわかる。

同時期の作家たちが背景に空や部屋の風景を描画したのと違いダヴィンチの独特のデザインセンスがこの作品からも見て取れる。さらにこのダヴィンチの描写方法は弟子であるロレンツォ・ディ・クレディにも世襲されており、ロレンツォの作品”ザクロの聖母子”はダヴィンチのカーネションを持つ聖母を元に描かれた作品である。

現在はドイツのミュンヘンにあるアルテ・ピナコテークにて所蔵されている。

基本情報・編集情報

  • 画家レオナルド・ダ・ヴィンチ
  • 作品名カーネーションを持つ聖母
  • 制作年1478年-1480年
  • 製作国不明
  • 所蔵アルテ・ピナコテーク
  • 種類油絵具
  • 高さ62cm
  • 横幅48cm
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