作品概要

ロシア・レスティトゥエンダ》は、画家のアルフォンス・ミュシャによって制作された作品。制作年は1922年から1922年で、ミュシャ美術館に所蔵されている。

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《ロシア・レスティトゥエンダ》はアルフォンス・ミュシャによって1922年に制作されたリトグラフ作品である。この作品はロシアの経済破綻に伴う飢饉からの救済を訴えるために制作された。ロシア・レスティトゥエンダとはラテン語で「ロシアは救われねばならない」という意味である。

革命後のロシア

1917年のロシア革命以後内戦が続き、1922年にようやくソヴィエト社会主義連邦共和国が成立したが、5年にわたる国内の政情不安によって国民は危機的状況にあった。特に1918年に導入された「戦時共産主義」はすべての企業の国営化や、農産物の徴収と配給を行うものだったが、現実から乖離したこの政策は大きな反発を呼び、ロシア経済は破綻した。

作品

教会の壁龕を思わせるアーチのついた枠の中に女性が子供を抱いて立っている。女性は黒い頭巾と服を身につけ、エプロンを着けている。抱かれている子供は背中をこちらに向けてぐったりとしており、肩越しに見える顔も目を閉じて生気が感じられない。

頭の周囲に描かれた輪が光輪をイメージさせるため、二人はヨーロッパ絵画の伝統的なテーマである聖母子像を思わせる。一方で、後れ毛を撫で付ける余裕もない女性と死の危機に瀕した子供は、ロシアに現実にいる飢えた親子でもあるのだ。

このような聖母子への暗示によって、ヨーロッパ諸国が同じキリスト教信仰を共有しており、ヨーロッパの先進国はロシアの人々を救う必要があるということをうったえているのである。ポスターのタイトルに使われたラテン語は全ヨーロッパに共通するラテン語であり、この点でもポスターのメッセージがすべてのヨーロッパな向けられていることが示されている。

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基本情報・編集情報

  • 画家アルフォンス・ミュシャ
  • 作品名ロシア・レスティトゥエンダ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1922年 - 1922年
  • 製作国チェコ
  • 所蔵ミュシャ美術館 (チェコ)
  • 種類リトグラフ
  • 高さ79.7cm
  • 横幅45.7cm
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