作品概要

孔雀の間(ピーコック・ルーム)》は、画家のジェームズ・マクニール・ホイッスラーによって制作された作品。制作年は1877年から1877年で、フリーア美術館に所蔵されている。

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英国と日本美術の融合

《青と金のハーモニー:ピーコック・ルーム》とも呼ばれるこの部屋は、ホイッスラーが装飾を手掛けた。英国と日本の美術が融合したスタイルが特徴で、19世紀後半に作られた芸術性の高い内装としては、良い状態で現存する数少ない例である。

イギリス有数の海運王でありホイッスラーのパトロンでもあったフレデリック・レイランドは、ロンドンに所有する家のダイニングルームの改装を計画し、建築家トーマス・ジキルにデザインを依頼した。ジキルは部屋を「陶磁器の間」にしようと考え、レイランドの陶磁器のコレクションを壁に取り付けた棚に飾り、イギリス的な要素として、16世紀のイングランド王妃キャサリン・オブ・アラゴンが嫁入り道具にした紋章や赤いバラなどがデザインされた壁掛けを飾った。そして、暖炉の上に、ホイッスラーの絵画《陶磁の国の姫君》を設置した。

完成間際、病に倒れたジキルの代わりにホイッスラーが仕上げを買って出た。自身の絵と部屋のデザインが調和しないと感じたホイッスラーは、レイランドの了承を得て一部を手直しした。その後、レイランドがリバプールの自宅に帰ってしまうと、ホイッスラーの改変はしだいに大胆なものになっていき、しまいにはほとんどすべての壁を塗り直してしまった。こうして、青緑の壁に金色で孔雀を描いた《孔雀の間》が完成した。

完成後の波紋

ロンドンに戻ったレイランドは部屋の変わりように驚き、ホイッスラーとの間に確執が生じた。レイランドはホイッスラーの最も有力なパトロンの1人であったが、この事件により彼の庇護を失うこととなってしまった。部屋の元々の設計者であったジキルはあまりのショックに発狂し、数年後に亡くなったという。

現在では、この部屋と絵画はアメリカ人実業家のチャールズ・ラング・フリーアが買い取り、彼のコレクションを納めたフリーア美術館で公開されている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジェームズ・マクニール・ホイッスラー
  • 作品名孔雀の間(ピーコック・ルーム)
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1877年 - 1877年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵フリーア美術館 (アメリカ)
  • 種類建築
  • 高さ?cm
  • 横幅?cm
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