作品概要

枢機卿と尼僧(愛撫)》は、画家のエゴン・シーレによって制作された作品。制作年は1912年から1912年で、レオポルド美術館に所蔵されている。

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《枢機卿と尼僧(愛撫)》は、 オーストリアの画家エゴン・シーレによって1912年に制作された油彩画である。レオポルド美術館に所蔵されている。

クリムト作品との比較

1912年に描かれたシーレの絵画《枢機卿と尼僧》は、その5年前に制作されたグスタフ・クリムトの《接吻》のパラフレーズである。しかし、クリムトの絵画の明るい表現は、全て暗いものに変えられた。金の背景は黒くなり、優しい抱擁は2つのきゃしゃな祈りの形をした手による激しいわしづかみになっている。《接吻》の女性の顔の官能的な表情は、尼僧の取り乱した目に取って代わられた。

シーレはこの奇妙な抱擁の作品を、「Liebkosung(愛撫)」と呼んだ。

描かれた性欲

枢機卿の筋肉質の脚と尼僧の黒い衣装とのコントラストは、性的欲望の力の現れである。これは、作品のカトリックの文脈の中で疎かにされている。彼女の姿勢と表情は恐怖を示している。その恐怖が枢機卿に発見されたことに対するものなのか、彼の性欲についてのものなのかははっきりしない。

同じ時期に描かれた自画像の尼僧と比較すると、顔の特徴が驚くほど似ていることに気づく。多大な不運をもたらす悪魔になることに性的なものを感じた故に、画家はこの恐怖におののく女性に自分の特徴を添えたのだろうか。

1915年にシーレが結婚すると、女性の肖像画は穏やかなものに変化した。その固有のセクシュアリティは、恐ろしい性質と不安定な力の両方を失った。

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基本情報・編集情報

  • 画家エゴン・シーレ
  • 作品名枢機卿と尼僧(愛撫)
  • 分類絵画
  • 制作年1912年-1912年
  • 製作国オーストリア
  • 所蔵レオポルド美術館 (オーストリア)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ70cm
  • 横幅80.5cm
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