作品概要

婚礼》は、画家のアンリ・ルソーによって制作された作品。制作年は1905?年で、オランジュリー美術館に所蔵されている。

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独学の画家

アンリ・ルソーは、パリの税関職員を退職後、49歳で専業画家になった。彼の有名なニックネーム「ル・ドゥアニエ(le Douanier)」は、税関の職員であったことが由来となっている。独学で絵を学んだルソーは、典型的なナイーブな画家となった。

彼の素人的な技法と珍しい作品の数々は当時の批評家に嘲笑されたが、パブロ・ピカソやワシリー・カンディンスキーのような現代的な画家は、ルソー作品を「シンプルさの新しい可能性」と称して賞賛した。

図像解説

この作品は、一見すると、写真のような結婚式の肖像である。フォーマルな衣服を着た主人公たちがポーズを取っている。しかし不思議なことに、すべて白に包まれた花嫁は、空中に浮かぶ幽霊のようにも見える。また、花嫁のベールが祖母のドレスの上に描かれるなど、人物を画面内のさまざまなレベルに配置することによって描かれる遠近法とは対照的な描かれ方がされている。これは画家の不器用故の間違いであろうか?否、実際これは、画家の意図的なものである。

奇妙な要素

この作品でもまた、ルソーは実世界においては奇妙な要素を導入している。前景の犬は、大きすぎて無様であり、鑑賞者の目を深く画面の中に取り込むためのルプソアル(遠近感を強めるために前景に描かれる物)のように機能している。ルソーは空間的パラドックスに精通した者としての地位をこれにより主張している。

人物たちは、様式化された奇妙な葉を持つ小さな木に囲まれている。空は穏やかで、鮮やかな青色である。木々と黄色の背景は、人々のマンドルラ(光背)のような形を形成している。

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基本情報・編集情報

  • 画家アンリ・ルソー
  • 作品名婚礼
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年不明 - 1905?年
  • 製作国フランス
  • 所蔵オランジュリー美術館 (フランス)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ163cm
  • 横幅114cm
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