作品概要

ビセートル付近のビエーヴル川の堤》は、画家のアンリ・ルソーによって制作された作品。制作年は1909年から1909年で、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

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独学の画家

アンリ・ルソーは、パリの税関職員を退職後、49歳で専業画家になった。彼の有名なニックネーム「ル・ドゥアニエ(le Douanier)」は、税関の職員であったことが由来となっている。ウィリアム・アドルフ・ブーグローや、ジャン・レオン・ジェロームなどの画家を賞賛していたが、独学で絵を学んだルソーは典型的なナイーブな画家となった。

彼の素人的な技法と珍しい作品の数々は当時の批評家に嘲笑されたが、パブロ・ピカソやワシリー・カンディンスキーのような現代的な画家は、ルソー作品を「シンプルさの新しい可能性」と称して賞賛した。ルソーの最も有名な作品群は、パリの植物園や動物園へ頻繁に足を運んだことによってインスピレーションを受けた、青々としたジャングルを描いたものである。

図像解説

1909年、ルソーは美術商アンブロワーズ・ヴォラールにこの絵を委託した。本作の木枠には、1909年に書かれたルソーによる手書きのメモが貼りつけられていた。それにより、この絵画の主題は特定された。

この場面は、ビエーヴル川近く、パリの南端にある労働者階級のコミュニティであったビセートル周辺の風景を描いたものである。ビエーヴル川のパリ都市部を通る部分は現在、暗渠となっている。ルソーが生きていた当時、水路の汚染が深刻であったが、左にいる農民たちや、背景にちらりと見える17世紀のアルクイユの水道橋などに示されているように、絵になる景色もまだ残っていた。

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基本情報・編集情報

  • 画家アンリ・ルソー
  • 作品名ビセートル付近のビエーヴル川の堤
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1909年 - 1909年
  • 製作国フランス
  • 所蔵メトロポリタン美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ54.6cm
  • 横幅45.7cm
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