作品概要

訪問者》は、画家のエドゥアール・ヴュイヤールによって制作された作品。制作年は1900年から1900年で、ビュールレ・コレクションに所蔵されている。

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《訪問者》は、19世紀から20世紀のフランスの画家でナビ派のひとりにかぞえられるエドゥアール・ヴュイヤール(1868-1940)によって1893年に制作された油彩画である。本作は《待っている婦人》とも呼ばれている。

図像解説

本作は、ヴュイヤールの多くの作品に見られる家族がモデルにした絵画でも、後年になって依頼を受けて制作した肖像画でもない。モデルがポーズを決めて、そのあとに作品名がつけられているスタイルだ。

場所は1908年にヴァンティミル広場に引っ越す前の、母親とともに住んでいた家だろう。ゴールドの縁の鏡に映るグレーの色調で描かれた背景は注意深く背景の色を選び抜いて描かれている。暖炉には炎がゆらめいている。

居住していた家は、母親の裁縫工房でもあった。ヴュイヤールは母親の仕事場で、無為に過ごしていたのではない。ドレスの正確なカットや織り目、体にフィットした姿を観察している。また、1900年代風の手のこんだ結髪の上に身につけた帽子の流行したつばのつけ具合など、細部にまで注意を払っている。

複雑な心理模様を表現する

暖炉のそばには、黒いケープを羽織り、淡い黄色の帽子をかぶった女が座っている。この若い婦人は厳粛な面持ちをして、途方に暮れた心配そうな気配を見せて、何を気にかけているのだろうか。

ヴュイヤールの肖像画には、ふだんから明確に何かを語るのを避けているような、一見すると無味乾燥な作品が多いのだが、ごくまれに本作のようにしっかりと人物を描き、その人物が内在する名状しがたい複雑な心理模様を表現することがある。

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基本情報・編集情報

  • 画家エドゥアール・ヴュイヤール
  • 作品名訪問者
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1900年 - 1900年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ビュールレ・コレクション (スイス)
  • 種類油彩
  • 高さ59.5cm
  • 横幅51cm
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