作品概要

テオドール・デュレ》は、画家のエドゥアール・ヴュイヤールによって制作された作品。制作年は1912年から1912年で、ワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている。

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《テオドール・デュレ》は、19世紀から20世紀のフランスの画家でナビ派のひとりにかぞえられるエドゥアール・ヴュイヤール(1868-1940)によって1912年に制作された油彩画である。

モデルとなった人物

モデルとなったテオドール・デュレは、コニャックを取り扱う裕福な商家に生まれ、美術収集家であり、批評家でもあった。また、印象派の熱心な支援者だった。

そうした彼の人生の節目節目にエドゥアール・マネ、ジェイムズ・マクニール・ホイッスラー、そしてヴュイヤールが肖像画を描いた。日頃、作品を公の場で称賛するデュレへの感謝の念がこもっていた。

老紳士の風格

ヴュイヤールは、老人たちを好んでモデルしていた。特別な優しさをもって接し、その威厳と脆弱さを混在させた姿を表現する卓越した能力をもっていた。テオドール・デュレ(1838-1927)の肖像は、年老いた人の性格を描写した優れた作品の一つである。

《テオドール・デュレ》は、晩年を迎える威風堂々とした老紳士を描いている。ブルジョアへの反抗心は影を潜め、見事なひげをたくわえ、豊かな生活に安らぎを見いだしている。手に抱いているのは、飼い猫のルルだ。その姿は、右手上部の鏡に映っているホイッスラーの描いた若い頃の肖像(1883年)とは対照的だ。だが、周囲の乱雑に置かれた書類の束は、知的追求に対する情熱をまた失っていないことがわかる。

デュレの死後、本作は美術収集家のジョスとリュシーのエセル夫妻に購入された。ヴュイヤールが妻のリュシーをモデルにして多くの時間を過ごし、周囲から不倫関係にあると噂されていながらも、夫のジョスはまったく意に介してなかったようだ。その後、アルジェリアの美術館や高級なギャラリーを転々とし、投資銀行家のチェスター・デールの手に渡り、彼の死後、ワシントン・ナショナル・ギャラリーに寄贈された。

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基本情報・編集情報

  • 画家エドゥアール・ヴュイヤール
  • 作品名テオドール・デュレ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1912年 - 1912年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ワシントン・ナショナル・ギャラリー (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ95.3cm
  • 横幅74.8cm
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