作品概要

バッカスの青春》は、画家のウィリアム・アドルフ・ブグローによって制作された作品。制作年は1884年から1884年で、個人に所蔵されている。

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《バッカスの青春》は横610cm、縦331cmという巨大な作品であり、バッカス祭の様子が描かれている。

バッカスの姿

この祭りはバッカスという神に捧げるローマの祭りで、酒を飲み、踊り狂う儀式だ。裸もしくは半裸の男女が、サテュロス、ニンフ、ケルビム、ケンタウロスといった神話に登場する生き物と踊り、楽器を奏でている。

しかし、バッカスの若かりし頃を意味するタイトルでありながら、この画でのバッカスは髭をたくわえ、大きなお腹の中年男性として描かれており、明らかに飲み過ぎて醜態をさらしている。

ロバの上にばったりと倒れ込み、バッカスがロバから落ちないように二人のサテュロスが彼の体を支え、悪戦苦闘している。バッカスは踊る若い人々がたくさんいる前景から離れた位置に描かれている。若い人々には明るい色が使われており、バッカスよりもずっと目立つ。

象徴的な杖

絵の中央には踊る裸の女性が描かれており、もう一人、おそらく飲み過ぎて足元に倒れ込んでいる女性の手を持ち上げている。倒れている女性の傍らにはティルススという、ウイキョウという植物に大きな松ぼっくりを乗せて作られた杖がある。

これは伝統的にバッカスと彼の従者たちが持っている杖だ。その右側にいる女性もティルススを持っている。白いローブを着て、二人の裸のケルビムと踊っている。

楽器とブドウ

一人のケルビムはトライアングルを演奏している。楽器も多くの種類が描かれており、肌が色黒のサテュロスの肩に乗せられているケルビムはタンバリンを手に持つ。画の右にいるケンタウロスはパンパイプを演奏し、他にもカスタネット、シンバルを演奏している人もおり、絵の左にいる女性はタンバリンにブドウを乗せている。

そして、人物の何人かはワイングラスを持っていたり、ブドウの房を持っていたりする。ブグローはワイン製造を生業とする家庭に生まれたため、この画のテーマには親近感を持っていたと思われる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ウィリアム・アドルフ・ブグロー
  • 作品名バッカスの青春
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1884年 - 1884年
  • 製作国フランス
  • 所蔵個人 (不明)
  • 種類油絵
  • 高さ331cm
  • 横幅610cm
  • 投稿日
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    1. ナルニアン

      こんにちは、作品の掲載ありがとうございます。2つ質問があります。
      ①酔った中年男性はシノレスではないのでしょうか?
      ②作品に寓意や隠されてたメッセージがあれば知りたいです

      ① バッカスが酔った中年男性として描かれているとの事ですが、個人的にバッカスの師シノレスかと思いました。シノレスは「酔った太鼓腹の陽気なおじさん」として描かれているイメージがあります。
      ② ①を踏まえて、通常、美少年(美青年)として描かれるバッカスが中年男性として描かれているのは、何か深い寓意やメッセージが隠されているのかな…と気になります!

      お手数ですが、ご教授くださいませ。