作品概要
《リッタの聖母》は、画家のレオナルド・ダ・ヴィンチによって制作された作品。制作年は1490年から1491年で、エルミタージュ美術館に所蔵されている。

1490年から1491年の作品。聖母マリアの最も古い型とされる。
現在、サンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館に展示されている。
1490年から1491年にかけてダヴィンチが描いた聖母子像の一枚である。ミラノ貴族のリッタ家が所有していたことからリッタの聖母と呼ばれている。
聖母マリアが幼児キリストに母乳を与えている姿を描写したもので、イエスの左手には受難の象徴であるゴールドフィンチが握られている。リッタの聖母についてはダヴィンチの作品ではなく、その弟子であるジョヴァンニ・アントーニオ・ボルトラッフィオやマルコ・ドッジョーノが描いたという説もあるが、作品を所蔵するエルミタージュ美術館はダヴィンチの作品であると断言している。
理由としては、1481年から1499年にダヴィンチが工房を構えていた頃の記録の中に作品が記録されていること、さらにフィレンツェのウフィツィ美術館にも聖母のドローングが残されているからである。
研究者の中には、書きかけの同作品を弟子たちが完成させたとの意見もあるが、科学的な検査の結果一人で描き上げた作品であることが濃厚と言われている。
このように真偽が問われてしまうのはドローイングを絵画の下絵として使用した作品が多くあるためである。
ダヴィンチが弟子の教育のために配布した銀筆で描いたドローイングは彼以外の画家がペンでなぞった後が残っている。
また、弟子たちもダヴィンチと良く似た構成の絵画を描いておりマルコ・ドッジョーノはリッタの聖母とよく似たものを構成描いている。現在はミラノのエルミタージュ美術館で所蔵されている。
所蔵美術館はミラノではなくサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館だと思います。
2020年1月3日 11:17 pm, ID 14829