作品概要

ルイ・パスカル》は、画家のアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックによって制作された作品。制作年は1891年から1891年で、トゥールーズ=ロートレック美術館に所蔵されている。

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モデルについて

ルイ・パスカルはロートレックと同じ1864年に生まれた。二人の母親はいとこ同士であった。二人は幼少期の友人であったが、ルイはパリのル・アーヴルにある学校リセ・フォンタン(現在はリセ・コンドルセ)では、ロートレックより下のクラスであった。

図像解説

ロートレックは、つやのあるシルクハットと上質のコートを身に着け、杖を持ち、故意に無関心な様子でタバコを吸っているルイを描いている。彼のコートの生地は、薄められた絵の具となでるような筆遣いを使用し、かつ豊かな濃色の色調でもって慎重に描かれている。

ロートレックが同年に描いたアンリ・ブールジュとガストン・ボヌフォワの全身の肖像画のように、パスカルは画家のアトリエの明るい青の壁に対して暗いシルエットとして描かれている。構図や人物のシルエットは、ロートレックが魅了されていた日本の大判浮世絵の様式を反映している。

描写と意図

本作において最も顕著なのはパスカルの顔の特徴である。口ひげはこざっぱりとしているが、彼の目はうつろであり、どこを見ているのかが不明瞭である。優雅な服装やポーズにもかかわらず、ロートレックは彼を通してある種の空虚を示している。

ロートレックはこの肖像をモーパッサンの小説「ベラミ」(1885)の主人公ジョルジュ・デュロアになぞらえている。パリの新聞記者デュロアがその美貌を武器に成り上がる物語である。モーパッサンがそうしたように、ロートレックは友人の相反する性質(華麗で上品な外見は、内面の弱さを隠している)を、美しく捉えている。

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基本情報・編集情報

  • 画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
  • 作品名ルイ・パスカル
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1891年 - 1891年
  • 製作国フランス
  • 所蔵トゥールーズ=ロートレック美術館 (フランス)
  • 種類油彩、ボール紙
  • 高さ77cm
  • 横幅53cm
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