作品概要

クリュニー》は、画家のルネ・ラリックによって制作された作品。制作年は1925年から1925年で、グルベンキアン美術館に所蔵されている。

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ブロンズの持ち手がついた花器

この花器はシンプルなデザインで、丸い花器の左右に人の顔のモチーフが付いた持ち手が取り付けられているのみである。顔のモチーフはガラス製だが髪の毛はブロンズ製で、一部はヘビとなり持ち手部分を形作っている。ガラスの花器にブロンズを持ち手として用いるのはラリックの作品では珍しい。

貴金属細工からスタートしたラリックがガラスに興味を持ち始めたのは、1890年にパリのオペラ座近くのアトリエに移った頃からであった。ラリックは自らがデザインするジュエリーに部分的にガラスを使い始めた。彼が宝飾デザイナーから転身して一流のガラス工芸家として認められたのは、1925年にパリで開かれた現代産業装飾芸術国際博覧会でだった。この博覧会は「アール・デコ博」とも呼ばれ、ラリックは彼専用のパビリオンでガラス作品を展示した。

時代の変遷とともに

ラリックがガラス工芸に専念するようになったのは、アール・ヌーヴォーの流行が終わり、彼がそれまで作ってきた装飾的で幻想的なテーマのジュエリーが受け入れられなくなったことも大きい。第一次世界大戦を機に、低コストかつ合理的で直線的なデザインが主流となった。アール・デコの時代である。ラリックは1912年以降ガラス工芸に専念し、芸術性だけでなく実用性も兼ね備えた製品を量産して世に送り出すようになった。花器の他に香水瓶や照明器具、カーマスコット(車の先端部に取り付ける装飾品)なども製作した。彼が興したガラス工芸品製造の事業は家族によって引き継がれ、現在でもラリックがデザインしたものを含め質の高いガラス製品を製造している。

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基本情報・編集情報

  • 画家ルネ・ラリック
  • 作品名クリュニー
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1925年 - 1925年
  • 製作国フランス
  • 所蔵グルベンキアン美術館 (ポルトガル)
  • 種類ガラス工芸
  • 高さ26cm
  • 横幅30.6cm
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