作品概要

ヘビの胸飾り》は、画家のルネ・ラリックによって制作された作品。制作年は1898?年から1899?年で、グルベンキアン美術館に所蔵されている。

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絡み合うヘビ

ヘビをモチーフにした胸飾りである。ブローチやペンダントなど、女性の胸元を彩るジュエリーはラリックが宝飾デザイナー時代に最も多く製作したもので、ラリックの美学と技巧がいかんなく発揮されている。この作品は1900年のパリ万博でのラリックの展示ブースの目玉のひとつであった。高さが21㎝と大型で、実際に着用するよりも美術品として飾っておくのにふさわしい作品である。

口を開いた9匹のヘビが絡み合って結び目を作り、そのうちの1匹がこちらを向き、残りの8匹の頭が垂れ下がっているというデザインで、金を土台にエナメルで彩色して作られている。口を開けて威嚇するヘビの怖さよりも、左右対称のデザインによる美しさが目を引く。それぞれのヘビの口からは真珠が下がっていたが、現在では失われている。ヘビなどの爬虫類はラリックが生涯好んだ題材で、ジュエリーだけでなく後年のガラスやブロンズの作品にも用いられている。

パトロンのコレクション

ポルトガルのグルベンキアン美術館に所蔵されているこの作品は、美術館のコレクションを所有していた人物でありラリックのパトロンであったアルメニア人実業家カルースト・グルベンキアンがラリックから直接入手したもの。同美術館には他にもラリックの作品が多数所蔵されている。

作者のルネ・ラリックは、19世紀末から20世紀前半に活躍した芸術家。1910年代初頭まではアール・ヌーヴォー様式のジュエリー作家として、それ以後はアール・デコ様式のガラス工芸家として活動した。《ヘビの胸飾り》を発表したパリ万博はラリックのジュエリー作家としての到達点であった。

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基本情報・編集情報

  • 画家ルネ・ラリック
  • 作品名ヘビの胸飾り
  • 制作年1898?年-1899?年
  • 製作国フランス
  • 所蔵グルベンキアン美術館 (ポルトガル)
  • 種類ジュエリー
  • 高さ21cm
  • 横幅14.3cm
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