作品概要

夕食の時間》は、画家のエドゥアール・ヴュイヤールによって制作された作品。制作年は1889年から1889年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

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《夕食の時間》は、19世紀から20世紀のフランスの画家でナビ派のひとりにかぞえられるエドゥアール・ヴュイヤール(1868-1940)によって1889年に制作された油彩画である。

家族の夕食

本作は、画家と、画家の母親と、祖母と、姉のマリーを描いている。本作では、人間どうしの連帯感やコミュニケーションの場としての夕食の時間に着想を得ている。ここに描かれた場面は、家族が別個に食卓に静かにつく姿を通して、それぞれの心の内を表象している。テーブルにはパンとワインがあるが、まだ誰も口をつけていない。

画面左に配置された画家の母親は、ロウソクに灯りをともすという自分の役目を果たすために前かがみになっている。曲げたひじに縮こまった姿勢は、他を寄せつけない雰囲気がある。

また、ロウソクのまばゆい灯りが、ネガティブ・スペース(背景にあたる空白部分)と祖母をくっきり分けている。ヴュイヤールから見た祖母は縮こまって座り、暗い影の部分に描かれた顔からは表情は読みとれない。マリーは鑑賞者のほうに正面を向いているが、表情は硬くこわばっている。長いバゲットを折ってしまわないように保護しているのだろうか。

画家自身も画面に

明け放したままの戸口の後ろからという物理的に離れた空間にいるのは画家自身で、三人の様子をのぞいている。いささか皮肉の色も感じるが、ヴュイヤールの典型的なスタイルで、平和的で理想的な情景が描かれている。

本作はヴュイヤールの類まれな才能が引き出されており、居心地のよい家庭空間に、心理的なドラマを内在させることに成功している。

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基本情報・編集情報

  • 画家エドゥアール・ヴュイヤール
  • 作品名夕食の時間
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1889年 - 1889年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ニューヨーク近代美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ71.8cm
  • 横幅92.2cm
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